チームがカテゴリー別にたくさん用意されているサッカーのデメリットとは、なんだろうか。トップレベルのプロチームが12球団しかないプロ野球より、門戸は広く開放されている。プロ野球の選手より平均年俸は低いかもしれないが、サッカー選手はそれより出場機会に断然、恵まれている。レベルに応じた落ち着き先が用意されている。引退を納得した形で迎えることができるのはサッカーの方だと思う。

 今季限りでの引退を宣言した中村憲剛は、そう言った意味でプロ野球的だったように思う。スポーツ選手として格好のよい幕の引き方だったように見えるが、サッカーの魅力、文化を宣伝する役を果たしたのは遠藤であるような気がする。以前にも述べたが、同じ理屈で、三浦カズにはJ1の横浜FCで何試合に1度、ピッチに立ち、J1出場最年長記録をその度に更新するより、もう少し下のレベルで、より多く、ピッチに立ってほしいと考える。その方が断然サッカー的だと思う。「サッカー選手に引退はない」とするサッカー文化、あるいはサッカーの魅力は、広く浸透すると思う。

 現在J1からJ3までチーム数は併せて56を数えるが、その数は世界的に見てまだまだ少ない。それをもし、プロ野球のように12に減らしたら、日本のサッカー界はどうなるかと言えば、衰退することは明白だ。サッカーよりプロスポーツとしてはるかに伝統のあるプロ野球に、こんなことを言うのもなんだが、Jリーグ的にした方がもっと繁栄する。12球団では少なすぎる。つくづくもったいないと思うのだ。