サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組にリモート出演。8月15日(NF member会員限定配信)、16日に開催されるサカナクション初のライブストリーミング公演「SAKANAQUARIUM 光」について、リスナーの質問に答えました。

(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」8月14日(金)放送分)



――リスナーの質問

【オンラインライブを家で視聴するにあたって、推奨されるオーディオ環境はありますか?】


イヤホンないしヘッドホンで聴いていただけるのが、一番いいのかなと思っています。しかも、ヘッドホンはできるだけ低音の出力があるもの……シャカシャカするものではなくて、低い音を出力するヘッドホンやイヤホンで聴いていただくと迫力が出るかなと思っています。iPhoneに付いてくるイヤホンも、実は結構低音が出るんですね。なので、あれでも十分楽しんでいただけるかと思います。100〜200円のイヤホンでは楽しめないかな、という感じはありますね。できれば、ヘッドホンの低音がグンとくるやつ、ダーンとくるやつがおすすめです。

【今回のライブ演出を決める話し合いは、普段のライブの演出やセットリストを決めるものとは違いましたか?】

それはね……非常に違いました。普段のライブだと、ステージの上でどういったことを変えるか、どんな演出をするかという、ステージ上での考え方が多いんですけど……ステージの枠を飛び越えるということは、考える上で非常にカロリーが高いんですね。なぜかというと、客席をつぶしてしまわないといけない場合は動員が減ったりするので、調整しなきゃいけないところが出てくるんですよ。機材も増えてくると、その分予算もたくさんかかりますし。

あと、普通のツアーは東京だけじゃなく全国を回るわけですから、全部の会場のステージの大きさはバラバラですよね。客席の数も。なので普通のツアーは、全部の会場でできる演出を考えないといけないんですね。でもオンラインライブだと、その一発、その瞬間のためだけに考えるっていうことと、客席がないっていうことなので……ステージ以外のところにどんな演出をするのか、というところを自由に考えられるというのが非常に面白かったですね。

オンラインライブについて議論する上で、やっていることが何に近いかなって思ったら……ミュージックビデオでしたね。ミュージックビデオを作るときの考え方に、非常に近かったです。もちろんライブっていうもののフォーマットを踏襲しながら、どう裏切るかとか、どんな風に考えてもらうかとか、どんな印象を持ってもらおうかとか……。あと、ミュージックビデオって、例えばかっこつけて僕らの顔の半分だけを映して歌っているとか、ライトが片方だけ暗くなっているとかを計算してやるんですけど、そういったことがライブでもできるんだなっていうことが分かりましたね。それは、ライブとは違う演出の考え方になりました。

【一番こだわった場所やお金をかけた場所を教えてもらいたいです】

一番お金がかかったところかどうかは分からないんですけど……普通のライブとは全然違うところでお金がかかったのは、カメラマンと照明です。普通のライブって、ステージの上に照明を組むだけじゃないですか。でも今回はミュージックビデオを作るチームだったり、皆さんがよくテレビで見るCMとかを撮るチームがカメラマンや照明として入ります。

ライブは音に対してどういう風に光を見せるかだけど、CMとかミュージックビデオは光と映像へのカメラの具合で表現するんですよ。絵、画像を表現するチームが付加されたのは、今まではかからなかった部分にお金がかかっているなっていうところですね。

あとはセットですね。セットの部分も普通のライブではないので、そこも非常にお金がかかったかなと……力が入っているなと思っています。多分、見たことがない感じになりますよ、確実に。鳥肌立つポイントは、5カ所くらいあると思う。あと、「一郎さん、かわいい〜!」というところも2カ所くらいあるかな(笑)。かわいい、かっこいい、踊り方ダサいっていうところも……いろいろあるから。

あとメンバーも……僕がサカナクションの中で表に立つ役割の人間なので、皆さん僕の動きはよく見れていると思うんですけど。メンバーの姿だったり動きみたいなものだったりも、非常に今回はかっこよく見られるのでね。その辺も楽しみにしていただけたらと思います。

【オンラインライブをやるにあたって、生じるデメリットはありますか?】

デメリットはいろいろあると思います。やはり“オンラインライブ”っていうものが、ライブができない中で主流になっていくと、ライブスタッフの方たちの収益みたいなものが非常に減るんですね。なぜかというと、ツアーだと例えば10公演とか、多ければ20公演、30公演ってやるわけじゃないですか。ライブスタッフの方たちは1公演ごとのギャランティなので、数多くやればその分収入になるわけですよ。でもオンラインライブって、1回やればいいわけじゃないですか。1公演やれば済んでしまって、次にオンラインライブをやるとなると、演出を変えたりセットリストを変えたりしなきゃいけないわけですよね。なので、そこでまた経費がかかってきたりするので、なかなかたくさん公演をやれないと。

逆に、あんまり演出を凝らずにセットリストだけを変えてライブをやっていくと、オンラインライブ自体の魅力がなくなっていくというか。慣れてきちゃって、別に観なくてもいいものになっていっちゃうんですね。なので、ある種レアなものであるという要素も付加しつつ、回数もやっていかなきゃいけないっていうのがオンラインライブの特性だと思いますし、それでは音楽業界でのスタッフたちをまかないきれないというところが、オンラインライブのデメリットとしてはあるかなと。

普通のライブのオプションっていう意味では非常に魅力的だけど、それがメインコンテンツとして考えていくと非常に苦しいなって思いますね。ただ、僕はメリットのほうが多いと思いますけどね。結婚されて子どもができて、子どもの世話が大変でライブには行かなくなったとか、音楽を聴かなくなったとか……そういう方たちが、オンラインライブがあることでまたライブに戻ってこれたりとか、ライブを観れる感動を得られることとか、ひとつのチケットで、みんなで観られるとか……。そういうことができるようになるのは、オンラインライブでのひとつの魅力かなと。経済的な面と音楽業界のことを考えると、新しいコンテンツを増やすっていうことにおいてメリットは非常に多いかなと。こういう状況において、みんなが(安全に)観られるっていうのもね。



ライブストリーミング公演「SAKANAQUARIUM 光」の詳細は、オフィシャルサイト(https://sakanaction.jp/ https://sakanaction.jp/)でご確認ください。



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聴取期限 2020年8月22日(土)AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:SCHOOL OF LOCK!

パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭

放送日時:月〜金曜 22:00〜23:55

番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/