中国メディアは、高品質の代名詞といえば日本製品であり、中国ネット上で最近「25年前のトヨタ・クラウン」が大きな注目を集めたことを紹介し、「中国製造業はあと25年が経過しても、25年前のトヨタ・クラウンほどの高品質の製品は作れない」などといった声があがったと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国製品といえば「安かろう悪かろう」の代名詞として扱われることが多い。中国製品も近年は品質が向上しつつあるものの、それでも低品質のものが多いという認識が一般的ではないだろうか。

 そして、こうした認識は日本国内のみならず、中国国内でも同様であり、中国製を信頼していない中国人消費者は少なくない。中国メディアの今日頭条は25日、高品質の代名詞といえば日本製品であり、中国ネット上で最近「25年前のトヨタ・クラウン」が大きな注目を集めたことを紹介し、「中国製造業はあと25年が経過しても、25年前のトヨタ・クラウンほどの高品質の製品は作れない」などといった声があがったと伝えた。

 記事は、中国人消費者にとっての日系車と言えば「燃費が良く、耐久性が高い」というイメージであり、実際に中国の巷では「トヨタ車はどれだけ乗っても壊れない」という言葉まであるほどだと紹介した。

 続けて、河北省在住の中国人ネットユーザーがこのほど、自身が所有しているという25年前に生産されたトヨタ・クラウンの写真をネット上にアップロードしたところ、とても25年前の車とは思えない姿に中国人ネットユーザーがざわめいたと紹介。このオーナーはクラウンを非常に大切にしていて、定期的にメンテナンスを行いながら乗ってきたそうだが、それでも「車のボディにサビ1つなく、エンジンルームもきれい」であったことに、中国ネット上では「中国製造業はあと25年が経過しても、25年前のトヨタ・クラウンほどの高品質の製品は作れない」などといった声があがったと伝えた。

 記事は、中国の製造業や自動車産業は25年前に生産されたトヨタ・クラウンから学ぶことができることを強調し、中国車は近年、デザイン面では進歩が見られるが「その進歩は自動車にとって実質的な進歩ではない」と強調し、耐久性や性能などの品質が向上しなければ無意味であると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)