「喜多方らーめん 伊藤」のチャーシューメン

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ラーメン王国・福島の中でも、特に知名度が高い喜多方エリア。今回は1泊5食の想定で、チャーシューがたっぷりの5店をセレクト。名店の味を食べ比べる旅に出てみよう。〈※情報は発売中の「ラーメンWalker福島2020」より〉

【画像を見る】さすが、肉がたっぷり! これが「坂内食堂」の肉そば

■ 器にチャーシューがびっしり「香福」

「香福(こうふく)」(喜多方市三丁目4840-1)は地元の有名店で修業した店主が12年に独立開業した店。豚骨をベースに、あっさりした口当たりのスープを完成させた。特に、麺が隠れるほどのチャーシューをのせたお肉ラーメンが話題沸騰。

その「お肉ラーメン」(850円)は、分厚く切ったチャーシューが麺をおおい尽くすほどたっぷりと盛られ、見た目のインパクトに驚く。ジューシーに仕上げてあり、あっさりとしたスープとの相性もいい。

■ 喜多方の肉そばと言えばここ「坂内食堂」

「坂内食堂」(喜多方市細田7230)は、喜多方の肉そばといえば、まず名が挙がる名店。澄んだスープにバラチャーシューがたっぷりと盛られた一杯を求め、朝7:00の開店と同時に行列が。「肉そば」(1,000円)のスープは豚の柔らかな甘味にチャーシューのこってり感がプラスされ、跡を引くおいしさ。豚独特のにおいが出ないよう、アクはしっかり丁寧な処理に余念がない。太麺ならさらに食べ応えあり。

■ 女性店主の感性が光る「上海」

「上海」(喜多方市字二丁目4650)は、女性店主と女性スタッフのみで切り盛りする、喜多方で2番目に古い歴史あるラーメン店。女性ならではの視点が際立つラーメンは、脂が少なめでヘルシー。

「チャーシューめん」(850円)は、地元の若喜商店の天然仕込み醤油と天然塩で作る醤油ダレが、カドのないまろやかな味。スープとのなじみが抜群のチャーシューから出る豚の旨味がプラスされ、コクも十分。

■ 喜多方の味わいを全国へ展開「大安食堂」

「大安食堂」(喜多方市字三丁目4774)は、かつては新横浜ラーメン博物館にも出店。宮城、山形、新潟などに進出し、喜多方の味を広く伝える老舗だ。

「正油チャーシューメン」(850円)は、フルフルとしたゼラチン質と化すまで煮込まれたバラ肉が丼をおおう。ラーメンの醤油ダレとチャーシューの煮ダレは別仕込みで、チャーシューは豚肉の旨味が強烈だ。

■ 絶妙に豚骨の旨味をプラス「喜多方らーめん 伊藤」

「喜多方らーめん 伊藤」(会津坂下町塔寺堤ノ上2658-1)は、「一平」や「さゆり食堂」などの名店で経験を積んだ店主が開業した。煮干しが主体ながら魚介の臭みはなく、合わせた豚の背ガラやゲンコツから旨味を抽出するのがこだわり。

「チャーシューメン」(900円)の丼をおおい尽くすチャーシューは、なんと12枚も入ってボリューム抜群。味も醤油がしっかり染み込んで濃厚、しかも肉厚だ。縮れ麺は喉越しのよさが魅力的。

※価格は昨年の発行時のものですのでご注意ください(東京ウォーカー(全国版)・【ラーメンWalker福島2020編集部】)