乗り降りと広さが勝敗を分ける! 高齢者や乳幼児がいる家族が本当に選ぶべき国産小型車5選

ステップの低さは最重要項目
シニアな両親を後席に乗せる、あるいは小さい子供が自身で後席に乗りたがる、子供を抱いた母親が後席に乗り込む……そんなシチュエーションでは、コンパクトカーはあきらめたほうがいい……。
それは大きな誤解である。コンパクトカーでも後席の乗りやすさ抜群のクルマは少なくない。いや、むしろ中大型セダンより乗り降りしやすいコンパクトカーもあるほどだ。
ポイントは乗降間口の広さ、ステップの低さ、ステップとフロアに段差のない掃き出しフロアであること、乗降間口から後席ヒップポイント(お尻を沈める部分)までの距離の短さ、そしてもちろん、後席ニースペースのゆとり、さらに言えば、アシストグリップの有無などだ。
ここではそんな観点から、シニアや子供、子育て中の母親にうってつけのコンパクトカーを紹介したい。
1)スズキ・ソリオ&三菱デリカD:2

その筆頭がスズキ・ソリオ/三菱デリカD:2である。まさにファミリー向けのプチバンだが、このWEB CARTOPで何度も説明したように、走行性能は想像よりはるかに優れていて、HVモデルのスムースな走り、静かさ、上質な運転感覚、乗車感覚などが魅力。

しかも、リヤドアは開口間口の広い両側スライドドアであり、スライドドア部分のステップ高は地上約360mmとごく低く、ステップからフロアへの段差なし。加えて後席ニースペースはクラス最大の約40cm(後席最後端位置)と広大。これなら足腰が弱ったシニアや子供、子供を抱いた母親も楽々乗車可能。乗ってからのゆとり、快適度も、ばっちりなのである。

2)トヨタ・ルーミー、タンク&ダイハツ・トール

トヨタの・ルーミー/タンク、ダイハツ・トールもまたコンパクトカーにして両側スライドドアを備えたプチバンだ。TV CMどおり、天井の高さも自慢で、それは乗降時の腰に上下動が少なくて済むことを意味する。スライドドア部分のステップ高は366mmと低く、もちろん掃き出しフラットフロア。後席ニースペースも最大385mmと抜群に広い。後席の空調にも配慮されている。

また、Bピラーに大人用(地上1100mm位置)と子供用(地上900mm位置)のアシストグリップがあるのもポイントだ。

セダンは譲れないシニア層にピッタリのモデルも
3)トヨタ・シエンタ FUNBASE

世界でもっともフロアの低いクルマ、それが歴代シエンタだ。最新モデルの両側スライドドア部分のステップ高は330mmと、ノンステップバス並みに低い。

ここで紹介するシエンタ FUNBASEはラゲッジスペースの広さを売りにしているため、フラットフロアの後席ニースペースは最小約170mmとそれほど広くはないが、乗降性、後席のソファ感覚のかけ心地など、なかなかのもの。ちなみにベビーカーの積載もラクラク、余裕である。

4)ホンダ・グレイス

セダンタイプでも、後席の乗りやすさ抜群のコンパクトカーがある。それが、ホンダのフィットをベースにしたコンパクトセダンのグレイス。インパネ、パッケージ、後席はフィットと別物で、リヤドア部分のステップは地上365mm。さすがセンタータンクレイアウトを生かした低床フロアが自慢の1台だけのことはある。

後席ニースペースも広い。フィットの255mmでも素晴らしく広く感じるが、より後席を重視したセダンのグレイスは+20mmの275mmもある。しかも、コンパクトカーとしては例外的な後席エアコン吹き出し口を完備。これからの季節の、後席空調快適度は群を抜くはずだ。シニアでガンコな両親が、どうしてもセダンを買え!! とうるさいなら、これである。

5)ホンダ・フリード+

両側スライドドアを備えたコンパクトミニバンのフリードから3列目席を取り払ったフリード+もコンパクトカーの一員と呼べそうだ。スライドドア部分のステップ高こそライバルのシエンタ FUNBASEの330mmより高めの380mmながら、スライドドア開口部の広さ、ステップからフロアへの段差がない掃き出しフロア、後席ニースペース約240mmと、こちらもシニア、子供、子供を抱いた母親にとって極めて乗り降りしやすい1台と言える。

ちなみにコンパクトカーのなかでちょっぴりワイルドなSUV的キャラクターを持つスズキ・クロスビーは、後席ニースペース約320mmと、後席は十二分に広いのだが、最低地上高を確保するため、シート位置が約730mmと高めのため(グレイスは約590mm)、いいクルマなのだが、リヤヒンジドア&シート位置が高い……ということで、今回の推奨基準からは外れてしまう。
