たまった名刺をLINEでも連携できる「myBridge」が便利すぎた! 挫折続きの黒歴史を克服できたワケ

写真拡大 (全5枚)

PCやネットを利用するようになり、現在の「仕事」は随分とスマートになった。
それでも、いまだにビジネスパーソンにとって「名刺」は必需品だし、名刺管理も必要だ。

しかし、この名刺管理は、じつに面倒な作業でもある。

筆者も十数年前は、会社勤めをしていた。
当時は、名刺のデータ化はせず、会社別に名刺をファイルに入れて管理していた。
いまから考えると、非効率だが、それでも当時は「きちんと整理している」部類だったと思う。

以前の仕事では、取引先の担当名や連絡先が必要なときは、名刺ファイルを取り出して、会社名のインデックスを頼りにペラペラとリフィルをめくって探すのが当たり前だった。

しかし時は流れ、いまやクラウドで名刺管理するのは当たり前だ。

筆者は自営業者となったこともあり、名刺はファイリングもせず山と積まれている状態が長く続いていた。

これではいけない!
一念発起してクラウドサービスを使おうとしたこともあったが、恥ずかしながら何度も途中で挫折してきた。

しかし、転機が訪れた。
最近、新しい分野、趣味が高じてビリヤード雑誌でも記事を書くようになった。
このことで、ビリヤード場の経営者や業界団体の人など、いままで交流のない人の名刺が増えてきたのだ。

これまでのIT業界とはまったく異なる人たちとの出会いで、名刺を分類・整理する必要に迫られた。
実はIT業界では、ほとんどの連絡がメールやメッセンジャーなどネットだけで完結できることが多い。しかし、ビリヤード関係者は、そうはいかない。
意外に
・直接会う
・電話で連絡する
という機会が多いのだ。
つまり、ますます名刺情報を活用する必要に迫られたのである。

そんな折、LINEが提供する「myBridge」という名刺管理サービスがあることを知った。
「ダメ元で使ってみよう」と思い、アプリをダウンロードしておいた。

とある日、予約していた美容院でかなり待つことになった。
ボーッと待つのも時間がもったいない。そこで
「そうだ!こんな空き時間に名刺を撮影しよう」
と思いついたのである。

筆者の名刺入れには、名刺交換した“相手の名刺”が整理もしないまま入れっぱなしだったのだが、これが功を奏した。
けがの功名といったところか。

クラウドでの名刺管理の基本的な流れは、だいたいどのサービスも似たようなものだ。
1)名刺を撮影し、アップロード
2)OCRや人力でデジタルデータ化
3)名刺データを確認し、修正や補足事項を入力して管理

ちょうど待合の椅子にスペースがあったので、そこに名刺を置いてひたすら撮影する。
十数件分を撮影してアップロードした。

無料の名刺管理サービスの場合、1日にアップロードできる枚数の制限があるケースが多い。
しかし、このサービスは無制限らしいのも気に入った。
思い立ったが吉日、気が向いたときに何十枚でもまとめてアップロードできるのは、気分屋の筆者の性格にもマッチしている。


まずはホーム画面でカメラマークをタップし、撮影を開始する


使用方法は、ヘルプなどを読まなくても流れが直感的にわかった。
名刺撮影は、
表示されるガイドに合わせて撮影するのだが、少々ズレていても大丈夫なようだ。
撮影後は、裏面を撮影するかを確認される。
裏面の撮影が必要なければ次に進む。そして、
・次(複数)の名刺を撮影し続けるか
・データをアップロードするか
これを選択する。
うまく撮れなかった場合は「再撮影」という選択肢もあるので撮り直しもできる。

入力完了は、プッシュ通知で知らせてくれる。


「myBridge」で驚いたのは、
数十件分のデータを入力したのだが、非常にレスポンスが早かったこと。
さらに、データ化された情報を確認してみると、ほぼ読み取りでのミスがなかったことだ。
1カ所だけケアレスミス的なものがあったが、その程度なら自分ですぐ修正できた。
OCRでのテキスト化は、サービスによっては誤認識が多くなり実用にならないこともあるのだが、「myBridge」での認識かなり正確で実用度が高いと感じだ。

名刺登録後は、
・グループ分け
・補足事項
顔の特徴、どんなシチュエーションで名刺交換したかなど
を指定・入力する。グループ分けは登録後だけでなく、撮影時に指定することもできる。


アップロードする前にグループを指定できる


実際に名刺をスマホで撮影、登録してみて「これは使える!」と直感した。
画面が非常に見やすい点も、筆者の評価としては高い。
撮影した名刺が大きく表示されるのがいいのだ。

筆者は、名刺のデザインで記憶していることも多いので、データだけでは記憶を呼び起こすのが難しい場合もある。
以前に試したサービスでは、名刺が小さく表示され、タップすると全画面の表示になる仕様で断念した。
しかし「myBridge」は、標準で大きめに表示され、タップするとさらに全面に表示され、ズームまでできるので、見やすい。

ただし、入力される情報量はかなり限定されている。
・名前(部署名、役職、社名)
・メールアドレス
・電話
・ファックス
・住所
・グループ
・名刺の登録日
といったところ。
Web(ホーム)アドレスや裏面の情報などはデータ化されない。

筆者にとっては、この程度の情報で十分ではあった。
データ化する情報が多いと、データ化やデータの確認、修正、追加などで時間もかかるし、確認画面も煩雑になる。

スマホメインで、主に連絡用に利用するので、必要最小限のデータを大きく表示してくれる方が、見やすく、わかりやすいので非常に用途にあっている。
まぁ、Web(ホーム)ページアドレスぐらいは欲しいところだが。

もちろん、名刺管理の画面から電話をかけたりメールを送ったりすることができるようになっている。

もう一つ素晴らしいのは、住所を基に、近辺の地図が確認できる点だ。


簡単な地図が確認できる。右の地図マークをタップすれば地図アプリで確認することも可能


このマップ機能は、かなり使えるので、お店のショップカードなども撮影して登録した。お気に入りのショップの
・電話番号
・住所
・地図
・メモ欄に定休日や営業時間などを記載
とかしておけば、忘れずに活用できる。

登録した名刺の検索は、
・名前
・会社名
・部署名
などでできる。
名刺の並べ替えは
・登録日順
・名前順
・会社名順
・照会順(最近検索・表示した順)
などで可能だ。

当然ながら、パソコンでもWebブラウザなどからログインして閲覧・編集することができる。細かいメモを入力するなら、一旦、登録した後、パソコンで入力する方がラクかもしれない。

クラウドでの名刺管理で、一番注意を払いたいのはセキュリティ面だろう。
1)入力時、誰がアップロードしたのかわからないようになっている
2)すべてを1人で入力するのではなく、項目別に担当が分かれていてどの会社のどの部署の誰の名刺かがわからないようになっている
3)データを暗号化された状態で保存
このような対策がなされているとのこと。
これでも信用できないという人は、クラウドの名刺管理サービスの利用には適さないかもしれない。

筆者が「myBridge」を気に入り、今後も使っていこうと思った点をまとめてみた。
・サービスがすべて無料で、1日にアップロードできる枚数制限がない
・入力でのレスポンスが早く、名刺のデータ読み取りも正確
・オリジナル名刺の画像表示が大きくて確認しやすい
・画面の文字が大きくて見やすい
・「名刺管理」に特化していて余計な機能がなくてシンプル

ちなみに「myBridge」では、名刺が多すぎて自分で撮影できない。
そんな人のために「おまかせスキャン」というサービスも提供している。
「おまかせスキャン」は、名刺を郵送すると代わりにスキャンしてmyBridgeに取り込んでくれるという。もちろん、スキャン終了後は名刺を返送してくれる。

ほかにもまだ便利そうな機能がある。
・連絡先を登録していない相手でも、電話着信時に名刺情報が表示される
・登録した名刺情報をGoogleなどの連絡先に保存できる
・登録した名刺データをExcel形式(.xls)で一括ダウンロードできる
・LINEのトーク画面で名刺情報を共有できる

筆者としては、これからもこのサービスを継続利用していこうと考えている。
そのうえで、要望が2つほど見つかった。
・1点目は、並べ替えに「グループ順」を追加してほしい
グループで絞り込むことは可能なのだが、アプリを終了すると「すべて」の状態に戻ってしまうからだ。
いちいち絞り込みをするのは面倒なので、並び変えメニューに追加するか、利用状況を記憶(レジューム)してほしい。
筆者の場合は「IT関連」と「ビリヤード関連」はまったく畑が違うので、このような要望が出るのかもしれない。

・2点目は、自分の名刺を複数登録できるようにしてほしい
現在は1枚しか登録できない。
筆者の場合、IT関連の名刺とビリヤード関連の名刺、2種類を使い分けているからだ。
デザインも違っていれば、名前すら違うのである。IT業界で使っているのは、会社員時代から通りのよい旧姓。ビリヤード関連では、戸籍名で活動している。

真面目に長く利用しようと思っているからこその要望だ。
実際、サービスインした時点では縦型名刺に対応していなかったが、撮影時に90度回転する機能が追加された。また、並び順の「照会順」も最近追加されたようだ。
今後もいろいろな機能が追加、改善されていくことに期待している。


内藤由美