自動貯金アプリ “ためる”をITで楽しく
創業した田村栄仁社長は三和銀行(現三菱UFJ銀行)出身。7年半の銀行業務を経てライブドアに転身した。コンサルティング会社の設立やインドネシアのローカル銀行のIT担当役員なども経験した。親会社のインフキュリオン・グループ(東京都千代田区)の創業メンバーとは従前からの知り合いで、同社と共同出資で起業した。
自動で元口座から目的に合わせた金額や頻度で貯金する「つみたて貯金」のほか、「おつり貯金」、1日当たりの歩数に応じて貯金したりしなかったりする「歩数貯金」といった貯金方法などを決め、自動で無理なく貯める。利用には提携する銀行の口座との連携が必要で、口座接続先は現在、住信SBIネット銀行、みずほ銀行、千葉銀行など6行。りそなグループなどとも接続準備中で、応用プログラムインターフェース(API)を活用した接続先を着実に広げている。
9月から利用者の拡大策にも着手した。提携する銀行口座を持っていなくてもフィンビーを体験できる「おためし貯金」と、季節やイベントに合わせてフィンビーから貯金プランを提案する「おすすめ貯金」の提供を開始。潜在ユーザーを誘引する。
「お金をためることは手段」と言い切る田村社長が描く成長戦略は、ためる機能を中核に、旅行や自動車の購入など消費や投資にスムーズにつなげることにある。今後、旅行代理店や自動車販売店などと連携も視野に入れる。「モノを買う時には支払い行為が必ずある。そのための決済機能も組み込んでいきたい」と意気込む。
【基礎データ】▽売上高=非公表▽所在地=東京都中央区日本橋人形町3の4の7▽従業員=14人(9月現在)▽設立=2016年4月
