なぜ、マメはできる? 試合中に潰れたらどうすれば… 専門家が答える対処法
読者の質問にスペシャリストが答える「Q&A」…テニス全豪OPで脚光の「マメ」について
試合中に「マメ」が潰れたら、どうすればいい? 読者からの質問にアスリートなどの各界のスペシャリストが答える「THE ANSWER」の「Q&A」。今回は、テニスの全豪オープンで脚光を浴びた「マメ」についてだ。
チョン・ヒョン(韓国)が準決勝のフェデラー(スイス)戦の試合中、左足裏のマメが悪化し、途中棄権した。傍目には地味だが、潰れると泣きたくなるほど痛い“難敵”。なぜ、マメはできるのか。サッカーJ1・ジュビロ磐田の元日本代表MF中村俊輔の個人トレーナーを務める新浦安しんもり整骨院入船院の新盛淳司院長が、原因と対策、予防法について解説してくれた。
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「中学1年生の息子はサッカーをしています。先日、試合中にマメが潰れてしまいました。あまりの痛さから途中交代してしまいましたが、突然潰れた場合、どのように対処すればいいのでしょうか?」
今回は、この質問についてお答えします。
マメは手や足にできる水泡、いわゆる水ぶくれのことです。皮膚に摩擦などの機械的刺激が加わる事で、生じるケースが多いです。主たる原因は3つあります。
発汗で皮膚がふやけること。シューズや靴下などによる皮膚への摩擦の増加。そして、長時間の運動です。
軽視すると感染症のリスクも…試合中に潰れた場合の対処法は?
例を挙げると、先日のテニスの全豪オープンで韓国のチョン選手も足の裏のマメが悪化して、棄権していました。南半球のオーストラリアは今、夏です。メルボルンでの大会は昼間の試合はとても暑い状況で行われ、発汗が多くなる状況に加え、準決勝までの連戦という日程面も、不運な条件に重なりました。
報道では、チョン選手の左足の裏にはマメが何層にもできていて、それが潰れて、赤い肉が見えていた状態ということ。かなりの痛みがあったと予想できます。
マメは軽視されがちですが、傷口から感染症になるケースもあります。私自身もトレーナー活動をしている際は、患者さんに傷口を清潔にするように注意喚起します。試合中にマメが潰れた場合には応急処置として、キズパワーパッドなど患部で覆います。
または、テーピングなどを施し、様子をみるケースが多いです。医療機関へ早めに受診する事も頭に入れながら、対応しています。ですから、強い痛みを伴うマメが潰れた息子さんも、チョン選手と同じように途中リタイアした選択は正しいものだったのではないか、と思います。
予防策としては、足にフィットしたシューズを選ぶこと。通気性の高い、シューズ、靴下を選び、摩擦の増加を防ぐことです。摩擦を減らすという部分では、ワセリンなどを足に塗り込み、滑りを良くする。クリームなどで皮膚を保護する。そして、テーピングなどを予め貼っておく。これらが予防策になると思います。個人差があるので色々試すのもいいと思います。
マメは予防策が大事…シューズ、ソックス選びは親御さんも確認を
サッカー選手の場合、使う前にスパイクの踵や裏の固い部分を曲げたりすることで、試合や練習で使う前に柔らかくする事もあります。それでも、足の裏のマメができた場合、潰れた場合には、箇所に応じて対策もあります。
足の親指の付け根付近にできたり、痛みを訴える選手には、テーピングで足の指の位置を矯正することが有効になります。足の着く部分が変わり痛みが、軽減されるケースも多いです。これは外反母趾で痛みを訴えている方にも有効な対策になります。
マメに関しては予防策が大事になります。シューズやソックス選びに関しては、お子さんの足にフィットしているのか、親御さんもしっかりと確認してあげることが大事です。(THE ANSWER編集部)
新盛淳司
新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院、クローバー鍼灸整骨院代表。柔道整復師、鍼灸師の資格を持ち、関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔をセルティック時代から支える。関東リーグブリオベッカ浦安のチーフトレーナーも務めている。
