学生の窓口編集部

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1月30日放送、「ニュース」(NHK)では、日本一終電の早い駅。阪堺電気軌道・上町線の終点、大阪住吉区の住吉公園停留場は、終電が午前8時24分と、日本一終電の早い駅として親しまれてきた。午後8時ではなく午前8時だ。だが路線の老朽化などにより、隣駅までの200メートルの区間が30日で廃止されることになり、朝から記念の催しが行われた。

最終電車に使われたのは、昭和3年に作られた現役最古の電車。鉄道ファンなどおよそ150人が乗り込んだ。運転士に花束が渡されたあと、午前8時40分すぎに電車が出発し、多くの人が拍手で見送った。停留場では記念切手や鉄道の模型などが販売され、ファンらが買い求めた。

住吉公園停留場は、1913年に開業し、始発からわずか36分後に終電が走る。日本一終電の早い駅として多くの人に親しまれてきた。

また、ダイヤモンドクロッシングと呼ばれる、全国でも珍しい線路の交差も駅とともに無くなるため、多くの人が別れを惜しんだ。

老朽化が原因で廃止されることになったが、昔は賑やかだった。午前7時から8時台のみの平日上下5本、土日と祝日は4本の往復に縮小されているため、午後にはロープが張られている。1950年代には一日あたり200本の発着があったそうで、昔はかなりにぎやかだった土地だ。住吉駅との線路は敷設後60年が経過し、ポイント部分も老朽化が進んでいた。運行を続けるには改修が必要だ。だがその費用は数億円にものぼる。そのため、住吉〜住吉公園間を廃止することとなった。

廃止が決まって以来、記念撮影会が開かれるなど、別れを惜しむ鉄道ファンがたくさん訪れた。最終運行日の30日は、お別れのイベントが行われた。最後の姿を見ようとかけつけて撮影する人の流れが見られた。最後の日は夜に貸し切り電車が到着して、珍しく夜に電車がやってくる事態となった。

最終営業日には、混雑が予想されるため増発が行われた。「さよなら住吉公園記念きっぷ」や「さよなら住吉公園記念ミニチュアマグネット」などが販売されたり、鉄道模型が発売されたりなど、ファンサービスも行われた。

日本一終電の早い駅として親しまれた住吉公園停留場も、この日が最後となり、別れを惜しむ鉄道ファンと鉄道関係者、取材陣でいっぱいとなり、有終の美を飾った。