誰でも乗れるスポーツカーにも関わらず、低重心にこだわったTOYOTA86は、ノーマルでもその思想が伝わってきます。

しかし、赤と黒のバケットシートに乗り込み、パイロンでS字などが設置された専用コースで「TOYOTA 86 GRMN」を走らせると、ほんの味見程度ですが、別モノといえるほど走りが鋭くなっているのが分かります。

専用コースでは最高速は80km/hくらいまでで、わずか3周という条件下での試乗でしたが、S字ではもちろん、直線での加減速でも重心がより低く感じるだけでなく、ロールもさらに抑制されている印象。

TOYOTA_86_GRMN_10

フロント6ポッド、リヤ4ポッドの対向モノブロックキャリパーの「真価」も体感できるほどの速度は出せませんでしたが、初期制動の立ち上がりは急すぎず、遅すぎずという絶妙なもので、ペダルフィールもしっかり感のあるものでした。

TOYOTA_86_GRMN_15

最大の驚きは、圧倒的といえるボディの剛性感で、86がひと回り小さく思えるほどの一体感(小径ステアリングの採用や専用バケットシートのホールド性もありますが……)が得られるのも魅力でしょう。

TOYOTA_86_GRMN_05TOYOTA_86_GRMN_13TOYOTA_86_GRMN_08

乗り心地はかなりハードになっていますし、エキゾーストノートも早朝深夜の住宅街で乗るには躊躇しそうなほどの音量の重低音(高速域は確認できませんでしたが)で、バケットシートは腰痛持ちには辛い乗り降りになっていますが、本格的なサーキット走行を楽しみたい人には待望のモデルに仕上がっています。

TOYOTA_86_GRMN_14TOYOTA_86_GRMN_15TOYOTA_86_GRMN_13TOYOTA_86_GRMN_06TOYOTA_86_GRMN_07TOYOTA_86_GRMN_08TOYOTA_86_GRMN_09TOYOTA_86_GRMN_11TOYOTA_86_GRMN_05TOYOTA_86_GRMN_10

(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦)

【関連記事】

■CFRPを多用した「TOYOTA 86 GRMN」を100台限定、648万円で販売
http://clicccar.com/2015/12/22/344734/

「TOYOTA 86 GRMN」は剛性感のある鋭い走りが魅力(http://clicccar.com/2015/12/26/344746/)