Linux・Oculus Riftに対応した最新ゲームエンジンの「CryEngine 3.8.1」がリリース

ドイツのゲーム開発会社Crytekが開発するマルチプラットフォーム対応ゲームエンジン「CryEngine」の最新バージョン「CryEngine 3.8.1」がリリースされました。この最新版では新しいプラットフォームへの対応や、多くの新機能が追加されています。
Update from the Team: CRYENGINE 3.8.1 is here, adding OpenGL, Linux and Oculus Rift Support

EaaS 3.8.1 - CRYENGINE Home - Documentation
http://docs.cryengine.com/display/SDKDOC1/EaaS+3.8.1
そもそもCryEngineとは、Far CryやCrysisといった大作ゲームに使用された高性能かつ高機能のゲームエンジンで、ゲーム以外にも大学レベルでの教育目的に使用されています。

最新バージョンのCryEngine 3.8.1で注目すべきは対応プラットフォームにLinuxが追加されたことです。Crytekが2014年にLinuxへのサポートを開始する意図があることを明らかにしていたこともあり、開発者にとっては待ち望んでいたアップデートになります。CryEngine 3.8.1がOpenGLのフル機能を実装したことで、Linuxに対応することが可能になったとのこと。CryEngineのサンドボックスエディターはWindowsで使用する必要がありますが、Windowsで開発したゲームでもLinuxでリリースすることが可能になります。
また、CryEngine 3.8.1はVRヘッドセットのOculus Riftへの対応も開始。これによりユーザーはOculus Rift向けのソフトウェアを開発することが可能になります。CryEngineの高度なレンダリングやフレームレートが高くても画像の解像度を落とさない能力は、Oculus Riftのソフトウェア開発者にとって大いに役立つ環境となりそうです。

CryEngine 3.8.1の新機能としては、湿度を表現する「ボリューメトリックフォグ」と8ウェイトまでの「GPUバーテックススキニング」が実装されました。また、ユーザーから指摘があったPOM(Parallax occlusion mapping)のセルフシャドウを再実装し、高低情報を画像の陰影処理に使用するPOMのハイトマップから太陽の影を表現することが可能になっています。
このほかにもゲーム開発のビギナー向けシステムGameZeroや、3DアニメーションソフトウェアのMaya 2016、3ds Max 2016、MotionBuilder 2016へのサポートなどが追加されています。
