目的地への「方向」しか表示しない、移動を楽しむナヴィゲーションアプリ「Crowsflight」

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目的地への方向と距離だけを表示する。

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頭で思うだけで目的地まで瞬時に移動できる世界を想像してみてほしい。



「Yelp」で中華料理屋を探し、ランキング上位の店を選んだあとは、ほんの一瞬この世界から姿を消して、次の瞬間にはもうその店にいて、ぎこちなく箸を使いながら水餃子を口に運んでいる。歩いて向かっていれば途中で出会ったはずのもの(本屋やコーヒーショップ、インスタグラムで撮影する価値のある街角の風景、同じ歩道を歩く未来の恋人)はすべて、見いだされないままに終わる。



スマートフォンで「Google Maps」を使用することには、いま書いたような世界に近いところがある。Google Mapsが、常に、最も効率的な道を教えてくれるからだ。それは便利なツールだが、あてもなくさまよったり探検したりして、何かを発見するのには向いていない。



そして、Google Maps的でない世界の探求を支援するナヴィゲーション・アプリが、「Crowsflight」だ。



この「iPhone」向けアプリを開発したブルックリンのデザインスタジオCW&T社は、Crowsflightについて「方向を示すだけのGPSコンパス」だと説明する。



場所を探す点はGoogle Mapsと同じだが、Crowsflightは、道順をひとつずつリストアップするかわりに、太い黄色い帯で「どちらの方角に進んでいけばいいか」を示す。通りの名前も交通情報も表示されず、ただ向かうべき方向だけを教える。



CW&T社は、デザイナーのシー・ウェイ・ワンとタイラー・リーヴィーのオフィスだ。彼らは2009年、東京にいるワン氏の両親を訪ねたときに、Crowsflightの最初のヴァージョンを試しに使ってみた。「毎朝、最終的に行きたくなりそうな場所をたくさんプリロードしておいてから、徒歩か自転車でふらりと出かけていった」とふたりは説明する。「Crowsflightによって街歩きの仕方がすっかり変わった。自由にさせてくれるので、直感に従って動き、寄り道をしたり、新しい冒険をしたりできた」



アプリは、サーチできる「目的地のリスト」があるが、コンピューターでブックマークすることもできる。




われわれは、日々の暮らしの管理をサポートするアプリだけではなく、生活の幅を広げるのに役立つアプリ、「行き当たりばったり」や自発性、遊びを奨励するアプリも必要としている(その魅力的な例のひとつが、ほかのユーザーにスナップショットを無作為に送信する写真共有アプリ「Rando」だ)。



街を歩かせ、何かを発見させてくれるアプリは、ToDoリストに「街で何かを見つける」と書くことよりはるかに強力なはずだ。










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