落ち着いた面持ちのミルコ・クロコップ。果たして、どれだけ全盛期に近いファイトが魅せられるか (C) CHIYO YAMAMOTO/GONGKAKUTOGI

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14日(日)に両国国技館で行われる「K-1 RISING 2012 WORLD GP FINAL 16」に出場するミルコ・クロコップが、08年大みそかの「Dynamite!!」以来4年振りに来日し11日(木)、都内で囲み取材に応じた。

ミルコは、昨年10月のUFC137でロイ・ネルソンに敗れた後、今年3月にクロアチアでレイ・セフォーにキックルールで判定勝ち。その試合が引退試合という説を一蹴し、今年5月のK-1スペイン大会ではローレン・ハビエル・ホルヘを2R左アッパーで下し、復活をアピールしている。

開口一番、日本語で「コンニチハ」と挨拶したミルコは、続けて「K-1、PRIDEでキャリアを積んできたので、いつも日本に戻ってきたいと思っていた。日本で再び試合が出来ることは嬉しいし素晴らしいことだ。自分のホームである日本は特別な空間であり、そこで戦うことには特別な感情がある」と、日本マット・カムバックへの想いを語った。

新生K-1、K-1GlobalではワールドGP1回戦で、25歳の米国人ランディ・ブレイクと対戦する38歳のミルコは、「K-1米国大会での彼の試合を見て、非常に若くてハングリーで危険なファイターだと感じた」と警戒しながらも、「私も準備は出来ている。コンディションは最高だし、経験値が違う。過去にピーター・アーツやアーネスト・ホースト、レミー・ボンヤスキー、全盛期のボブ・サップといった強豪とやってきて、ほかの15人には無いキャリアがある」と、ベテランらしく自信を見せた。

これまでK-1では1999年の準優勝がベストの記録だが、「私の今のゴールはK-1で優勝すること。金銭的には安定した裕福な状態を手に入れたが、戦うモチベーションは高い。まだ戦えることを証明し、格闘技の歴史に名前を残したい」と、出場選手中、最年長での優勝に意欲満々。MMAについても、「今はK-1に集中しているが、来年1、2試合やる可能性が無いとは言えない」と含みをもたせた。

今大会の模様は、ニコニコ動画のニコニコチャンネル・ニコジョッキーにて、全13試合が500円で生中継されることも決定。ミルコは悲願のK-1初優勝に向けて、好スタートを切ることができるか。「再び日本のファンの前で戦うことを心待ちにしていた。両国でも『ワイルドボーイ』でリングに向かうよ」と、笑顔で語ったミルコに注目だ。

なお、同大会のワンマッチとして、70キロ級・周志鵬(中国/中国人民解放軍八一ボクシングチーム)vs森孝太郎(リアルディール)が追加発表されている。

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