アップル、環境性能認証 EPEAT に復帰。指標のアップデートに協力する意向

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電化製品の環境性能レーティング機構 EPEAT から製品を引きあげていたアップルが、一転して製品の再登録とEPEATとの協力を発表しました。米アップルの環境への取り組みページに掲載された「ボブ・マンスフィールド(ハードウェアエンジニアリング担当VP)からの手紙」では、多数の熱心なアップル顧客からEPEAT撤退について失望の声が届いたとして、撤退は誤りであったと述べています。

EPEAT は米国の環境当局やメーカー、業界団体などが参加する独立団体で、電化製品について有害物質の使用やリサイクルのしやすさなどの観点から環境性能を測る指標の策定と、それに基づいた製品の登録・認証をおこなっています。環境性能を横並びに第三者評価することでメーカーには目標あるいはプレッシャーになり、企業や団体にとっては調達の目安になることが目的です。

アップルは従来から多くの製品を EPEAT に登録していましたが、6月末に製品の引きあげと、今後の登録を取りやめる方針を EPEAT側に伝えていました。理由は明確でないものの、分解・リサイクルのしやすさを含むEPEATの基準と、交換不能バッテリーや接着剤の多用といったアップルの製造技術との齟齬があるのではないかとの推測がされています。

EPEATは認証がなければ製品を販売できないような基準ではありませんが、政府機関や教育機関、企業の一部では環境への取り組みとしてEPEATで一定基準をクリアした製品の調達を義務や目標としており、その場合は当該アップル製品の導入が難しくなることがありえます。この点と「アップルは環境よりデザインを優先するのか」的な報道や論説が、アップルのいう「顧客からの声」につながったようです。


アップルは「マンスフィールドからの手紙」のなかで、環境保護へのアップルの真剣な取り組みが変わったことはない、エンジニアリングチームは環境に優しい製品の開発に率先して挑戦してきたと述べるとともに、そうした取り組みの多くはまだEPEAT の評価基準に含まれていないことを実例を挙げて強調しています。

さらにEPEATがベースとするIEEE 1680.1 に触れて、アップルがすでに導入している新技術や進展を取り入れてアップグレードすれば環境保護へのさらに強い後押しになるとし、今回の経験を踏まえてEPEATとさらに協力を深め、レーティングシステムの更新と改良に向けて取り組んでゆきたいと結んでいます。

アップルはEPEATを脱退して自社の技術がもっと評価される新たな基準の制定に向けて動くのではとの推測もありましたが、ひとまずは現在のスタンダードを改良する方針のようです。なおEPEATへの登録・再登録はすでに完了しており、iFixit が「こんなに分解しづらい製品は初めてだ!」と述べていた MacBook Pro 15インチ Retina ディスプレイモデルも最高レーティングの「EPEAT GOLD」を取得しています。