松本山雅FCの松田直樹選手が急逝して4カ月が経った。1月には松田選手を偲ぶメモリアルマッチが組まれ、カズ(三浦知良:横浜FC)、楢崎正剛(名古屋グランパス)、中村俊輔(横浜F・マリノス)などの現役選手に加え、中田英寿・名波浩などのかつての名選手たちなど、錚々たるメンバーが顔を揃える。

 松田選手の告別式の際、喪主を勤めた母親の正恵さんは「マリノスの優勝」と「山雅のJ2昇格」を願っていた。マリノスの優勝こそ果たせなかったが、山雅は昇格を決め、松田選手の思いを果たした。

 そんな松田選手への深い思いを持つ両チームが富山で出逢う。天皇杯4回戦。山雅はJ1のチームを倒すジャイアントキリング(大物食い)を続け、4回戦まで勝ち上がってきた。

 関東と信州がホームのチームなだけに、土曜日の開催といえども多くのサポーターが集まるのは難しい。チケットの販売も売り切れにはなりそうにない。しかし、見に行くことはできなくともたくさんの人の思いを胸に、17日の試合の日を迎えることになる。

 格・実績・選手層、いずれにおいてもマリノスの方が上回る。しかし山雅はこれまでもそういった相手に勝ってきた。J2昇格を決めた勢いもある。マリノスに明らかな優位性はない。

 「おれ、まじでサッカーやりたいんすよ!」と日産スタジアムで話してから約1年。天国でサッカーを続けているであろう松田選手が「おれも(その試合に)参加させろ!」と思ってくれるような好ゲームを期待したい。(編集担当:白鳥優)