CHOKKAKU × HA-FXT90L2(撮影:野原誠治)
 携帯オーディオプレーヤーに加えて、スマートフォンや携帯ゲーム機の普及も後押しとなり、家電業界の中でも特に右肩上がりの活気を見せるヘッドホン・イヤホン市場。通勤や通学の電車移動時などで音楽を持ち運んで楽しむスタイルは見慣れた光景となり、周囲への音漏れを気にして付属のイヤホンよりも遮音性の高く、より高音質なタイプを求めるユーザーが増えている。

 ブランド別に見ると、ソニーとオーディオテクニカの2強に迫る勢いで、2011年に入ってJVCによるヘッドホンの人気が高まっている。JVCでは、今年4月に発売した「HA-FXT90」が低音域用と中高音域用の2つのドライバーを並列に配置し一体化した業界初※“ツインシステムユニット”を搭載し、高い評価を獲得。さらに11月上旬からは新色“シャンパンゴールド”に輝く数量限定モデル「HA-FXT90L2」を新発売。JVCの人気の秘密を探るべく、昨年の音楽業界を席巻したAKB48や嵐など数々の人気アーティストを手掛けるアレンジャー、CHOKKAKU氏に「HA-FXT90L2」の使用感を聞いた。

――「HA-FXT90L2」を使ってみて、率直な感想として如何でしたか?

CHOKKAKU:まず、本当にすごく音が良かったですね。世の中の人はほとんど、ヘッドホンで音楽を聴く人が多いだろうなと思って、ある程度スタンダードなヘッドホンが欲しかったんですよね、プレーヤーに付属のものは満足できるものが無かったので、色々と買ってみたんですけど、なんでもかんでも低音がブォワァー!っと出ちゃう印象が強かったので、「嘘っぽいな」というのが多かったんです。今までのヘッドホンで聴くと、低音は出ているんですけど真ん中に無くて、広がるくらいの感じでモワっとする。キックって大体アタックがもっとドンッ!と来るはずなんですけど、定位がしっかりしていないんですよね。

「HA-FXT90L2」で聴いてみると、位相がいいのか、もう低音がちゃんと真ん中にあって、芯がボンッ!ときている感じ。嘘っぽい重低音みたいなものは無かったです。かなり定位がしっかりしているなと、ビックリしました。自分が作った曲とかも聴いてみると、ドラムのキックが自分の思っている所にあるな、というのにすごくビックリしたのと、他のと比べてステレオ感が広がっている感じがしましたね。

多分、高域の再生がすごく良いのか、「HA-FXT90L2」で聴くと、普段では聴こえないリバーブの音が結構聴こえるんですよ。多分、定位もすごく良くて、広がり感もすごくある分、高域も伸びているから、そういうリバーブ成分が聴こえるんだろうなと思って。「そういえば俺、この音にリバーブかけてたわ」みたいに後で思い出して(笑)。レコーディングスタジオのスピーカーで聴くとちゃんと分かるんですけど、ヘッドホンって結構そこら辺がモヤッとしている部分で、あまり聴こえないんですけど、「HA-FXT90L2」は低音域用と中高音域用の2つのドライバーの効果なのか、高域の周波数もちゃんと表現している感じがしましたね。

――“ツインシステムユニット”によって、低音域用にカーボン振動板を、中高音域用には業界初※のカーボンナノチューブ振動板を採用した効果でしょうね。低音域の再生に関しては、特にドラムのキックが気になりますか?

CHOKKAKU:アレンジャーなので色々な音楽をやるんですけど、元々ダンスミュージックが大好きなので、音色に関しては、最初にキック、スネア、ベースの3つにすごく神経を使いますね。その時代の音というものがあるので、どういう音色にするか、生のアレンジでもキックとスネアだけは、永遠と聴こえるぐらいの大きさにしたいというか(笑)。聴こえるためにはそういうイコライジングと定位感、キックは何Hzぐらいを中心に持ってきて、スネアはその上にちゃんと乗っかって、四分打ちはなるべく消さないようにとか。

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