サムスン電子、下半期の戦略会議開始…中国の追撃とAI需要に対応
サムスン電子が下半期の事業戦略を点検するグローバル戦略会議に入った。イラン戦争終戦後の市場環境変化と中国企業の追撃、人工知能(AI)需要拡大など主要経営懸案を全般的に点検する予定だ。
韓国財界によると、サムスン電子は16日のモバイル経験(MX)事業部を手始めにグローバル戦略会議を開催する。17日には映像ディスプレー(VD)・生活家電(DA)事業部、18日にはデバイスソリューション(DS)部門で会議が続く。グローバル戦略会議は毎年6月と12月に開かれる定例行事で、主要経営陣が集まり事業部別の実績を点検し、今後の戦略を議論する席だ。
今回の会議では終戦後に変わった市場環境が集中的に議論される見通しだ。米国とイランの戦争終了で世界的な供給網不安が緩和され消費心理回復への期待感も大きくなっている。スマートフォン、テレビ、家電など完成品事業を担当するDX部門は国別の販売拡大戦略策定に集中するものとみられる。
DX部門の最大の課題は国企業の激しい追撃だ。VD事業部は20年連続で世界のテレビ市場で1位を維持しているが、TCLやハイセンスなど中国企業が価格競争力を前面に出して急速にシェアを拡大している。市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、1−3月期のテレビ出荷台数基準でサムスン電子のシェアは16.8%で、TCLの14.1%をわずか2.7ポイント差でリードした。
生活家電事業も容易でない。中国企業の低価格攻勢に部品価格上昇負担まで加わった状態だ。サムスン電子はビスポーク洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどプレミアム製品を中心に収益性を高める一方、冷暖房空調、家電サブスクサービスなど高成長事業拡大にもスピードを出す見通しだ。
スマートフォンが主力であるMX事業部は価格政策をめぐり苦心が深まりそうだ。サムスン電子は1−3月期まで確保していた部品在庫を活用して価格上昇圧力を吸収してきたが下半期からは負担が大きくなるほかない。業界ではメモリーと主要部品価格上昇が続くだけにスマートフォン価格政策見直しの可能性も議論される。下半期の戦略製品であるギャラクシーZフォールド8とフリップ8の発売を控え収益性と販売台数の間で均衡点を見いだすことが核心課題になる見通しだ。
メモリー半導体を中心に好業績を続けているDS部門はAI需要拡大に対応した供給戦略を集中点検するものとみられる。米ビッグテック顧客を対象にした広帯域メモリー(HBM)生産と納品計画などを再点検する見通しだ。赤字脱出が急がれるファウンドリー(半導体委託生産)事業もやはり主要議題だ。顧客確保と歩留まり改善を通じ黒字転換時期を繰り上げるための案が集中議論されると予想される。
