福岡放送 “ゴミ屋敷”の番組で …BPO「放送倫理上の問題あった」
いわゆるゴミ屋敷を取り上げた福岡放送の番組について、BPO=放送倫理・番組向上機構は「人格権侵害の放送には当たらない」とする一方、編集・演出に行き過ぎがあり、放送倫理上の問題があったとの見解を示しました。
福岡放送の「ナンデモ特命係 発見らくちゃく!」は去年4月、一人暮らしの高齢男性のいわゆる「ゴミ屋敷」状態の自宅を清掃するプロセスを2回にわたり放送しました。これに対し、男性や親族が人格権侵害などをBPOに申し立てたものです。
BPOの放送人権委員会は「本件放送はバラエティー番組であるが独居高齢者やゴミ屋敷といった社会的課題を取り上げた公益性も認め得る」「高齢男性の描き方も一定のリスペクトが感じられ、決して一方的に貶める番組構成とはなっていない」としました。
ただし、ウジ虫やネズミの死骸の映像を何度も流すなど嫌悪感をあおるような映像を強調する演出・編集には「行き過ぎがあった」と判断し、「人格権侵害とまでは至らないが、放送倫理上の問題があった」とする見解を示しました。
BPOの委員の1人は、「もし自分の家族がこのような描かれ方をされたらどう思うか、番組制作者がもう少し考えてくれたらと思っている」と述べました。
福岡放送は「見解を真摯に受け止め、今後も人権に十分配慮した放送に努め、健全で良質な番組を提供してまいります」とコメントしています。