中国のフードデリバリーアプリがブラジルで急成長―米メディア
中国メディアの参考消息によると、米ブルームバーグはこのほど、中国のフードデリバリーアプリがブラジルで急成長しているとする記事を掲載した。
記事はまず、サンパウロではフードデリバリーアプリ間の競争が激化しているとし、中国のアプリが中南米最大の市場におけるデジタル消費者獲得競争で優位に立とうと、ブラジルの市場で老舗アプリと激しい戦いを繰り広げていると伝えた。
そして、人口2億人を超え、都市部の人口密度が高く、デジタル化が普及しているブラジルは、地域における魅力的な玄関口と言えるとし、中国の滴滴(DiDi)傘下の99Foodと美団(Meituan)傘下のKeetaがブラジルの市場リーダーであるiFoodの地位を奪おうと競い合っていると伝えた。
記事によると、ブラジル市場にはコロンビアのRappiやUber Eatsのほか地元のスタートアップ企業なども参入を試みたが、iFoodを凌駕することはできなかった。
今年2月のカーニバルの期間中、サンパウロのイビラプエラ公園には人気歌手イヴェッチ・サンガロの多くのファンが詰めかけた。ネオンイエローのスパンコールを身にまとったこのポップスターは、イベントのスポンサーである99Foodを代表して登場した。99Foodは有名人を起用した広告に力を入れている。
Keetaの推計によると、ブラジルのフードデリバリーアプリ利用者はこの5年で倍増して1億2000万人に達した。
楽観的な見通しは、テクノロジーに精通しているブラジルの消費者の特性を反映している。ブルームバーグ・インテリジェンスの中南米担当アナリストによると、ブラジルの小売市場における電子商取引の割合は約23%で、中南米全体の平均である16%を大きく上回っている。
99Foodは2025年4月、数年前の苦戦を経て、ブラジルでのフードデリバリーサービスを再開すると発表した。すでに確立している配車サービスと決済サービスを活用して消費者に包括的なエコシステムを提供し、再開初年度に20億レアル(約628億円)を投資すると表明した。
Keetaのブラジル市場参入も波乱に満ちたものとなっている。昨年サンパウロで事業を開始し、5年間で56億レアル(約1758億4000万円)を投資する計画を立てた。しかし今年2月末にはリオデジャネイロでの事業開始を延期している。月間アクティブユーザー数に関して言えば、サービス開始から3カ月足らずでRappiを上回っていて、市場調査会社センサータワーのアナリストによると「その人気の急上昇ぶり」を示している。(翻訳・編集/柳川)
