英国防相ら2人辞任、軍事費めぐり対立 スターマー首相に新たな打撃

ロンドン(CNN)英国のヒーリー国防相は11日、スターマー首相との予算をめぐる対立を理由に辞任した。スターマー氏にとっては新たな打撃となった。ヒーリー氏は、政府が英国軍に「必要な資源」を提供する意思がないと述べた。
その後まもなく、カーンズ国防担当閣外相もX(旧ツイッター)に投稿した書簡で辞任を発表した。カーンズ氏は、政府が軍に対し、任務を遂行するために必要なものを提供すること、任務完了時に軍を支える「忠誠心を示すこと」を「怠っている」と述べた。
総選挙での圧勝からわずか2年で政権の支持率が急落したスターマー氏は、最近、与党内からの圧力にさらされている。
ヒーリー氏は、首相宛ての書簡をXで公開し、国防に割り当てられた資金額について、「この危険な時期において、国防と国家に必要とされる水準をはるかに下回っている」と述べた。
カーンズ氏はスターマー氏に宛てた書簡の中で、「紛争の性質は、我々の調達が追いつくよりも速いスピードで変化している」と指摘した。
また、「我々は軍に対し、より平穏な時代に策定された予算のまま、より危険な世界で活動することを求めている」と語った。
首相官邸は同日、ジャービス安全保障担当相を新たな国防相に任命したと発表した。
2人の辞任は、来週の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に先立ち、英国の防衛力刷新に向けた資金拠出策の政府発表を控えたタイミングで起きた。政府内の深刻な意見対立を背景に、これらの計画の公表は何度も延期されてきた。
スターマー氏は同日公開されたヒーリー氏への書簡の中で、政府の立場を改めて強調し、「資金拠出における我々の実績を誇りに思っている」と述べた。
