8日、平壌に到着した習近平氏と金正恩氏(2026年6月9日付朝鮮中央通信)

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北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、中国の習近平国家主席が金正恩朝鮮労働党総書記に宛てた感謝電文を公開した。8〜9日に行われた習氏の訪朝について「成功裏に終わった」と総括し、「中朝関係はすでに新たな歴史的道程に入った」と強調した。

習氏は電文で、中国の党と政府、人民を代表するとともに、自身と夫人の彭麗媛氏の名において「最も熱烈なあいさつと最も心からの謝意」を表明した。金総書記と李雪主夫人による歓待について、「真心こもった用意周到な手配」と評価し、「朝鮮の党と政府、人民は中国代表団を盛大かつ熱烈に歓迎した」と振り返った。

その上で、「私と総書記同志が共同で関心を持つ問題について深みのある意見を交換し、一連の重要な共通の認識を遂げた」と指摘。「中朝関係に新たな時代的内容を加えた」として、伝統的友好の継承と両国の発展・繁栄の促進、さらには「地域と、ひいては世界の平和と安定を守ろうとする確固たる決心」を示したと強調した。

習氏はまた、「訪問成果について満足に思う」と表明。「未来を見通して私は、総書記同志と共に時代的大勢をとらえ、両国の根本的で長期的な利益に立脚して中朝関係を絶え間なく立派に守り、立派に強固にし、立派に発展させる」と述べた。社会主義体制の維持・発展を共通目標として掲げ、「世界の平和と発展のための進歩的な活動で新しくてさらなる貢献をする用意がある」とも語った。

その一方で、電文では「地域と世界の平和と安定」という外交的表現が繰り返された。これは、米国との戦略競争が激化する中、中国が中朝関係を地域秩序の安定装置として位置付けていることを示唆している可能性がある。北朝鮮にとっても、中国との関係強化は経済的な後ろ盾を確保するとともに、ロシアとの軍事協力を進める中で外交的な選択肢を広げる意味を持つ。

習氏は最後に、「私は、総書記同志と再会することを期待する」と記し、金総書記の健康と中朝友好の永続を祈念した。「中朝友好が代を継いで伝わり、永遠に青々とすることを祈ります」との結びは、建国以来続く「血盟」関係を改めて確認する象徴的な文言といえる。