箱木家住宅(神戸市提供)

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 文化審議会は22日、14世紀頃に建築された国内現存最古の民家「箱木家住宅」(神戸市北区)と、15世紀に建てられた民家「旧古井家住宅」(兵庫県姫路市)をそれぞれ国宝に指定するよう、文部科学相に答申した。

 民家が国宝に指定されるのは初めて。また、明治中期の現役最古の鉄造灯台「姫埼(ひめさき)灯台」(新潟県佐渡市)や、建築家の吉村順三が1962年に建てた自らの別荘「旧吉村順三別邸」(長野県軽井沢町)など6件の建造物を重要文化財にすることも求めた。

 箱木家住宅は、中世の土豪・箱木家の住まい。屋根は入り母屋造り、茅葺(かやぶ)きで軒が低い。正面に1室、背後に2室を並べる前座敷型三間取(みまどり)の構造は、近畿の近世民家に見られる間取りのルーツの一つ。日本の民家史や土豪の住生活の実態を知る上で貴重とされた。

 旧古井家住宅は、中世に名主だったと伝わる古井家が構えた民家。同じく入り母屋造り、茅葺きで、外壁の開口部が小さく閉鎖的な外観となっている。前座敷型三間取の造り。建築以来同じ場所で維持され、中世の上層民の生活や景観を伝える建築として評価された。いずれも昭和期まで住居として使用されていたという。

 その他の答申は以下の通り。

 【重要文化財】氷川神社本殿(埼玉県川越市)▽禄剛埼(ろっこうさき)灯台(石川県珠洲市)▽棲霞園(せいかえん)(奈良市)▽旧服部家住宅(岡山県瀬戸内市)

 【重要伝統的建造物群保存地区】松江市美保関(松江市)