<大相撲五月場所>◇五日目◇14日◇東京・両国国技館

【映像】まるで瞬間移動?驚異の動きで大逆転(実際の様子)

 桃色のまわしがトレードマークの“土俵上の魔術師”が、絶体絶命のピンチから文字通りの超絶技巧を披露した。土俵際、踵が俵にかかり、相手の圧力に屈するかと思われた次の瞬間、スルスルと相手の背後に回り込む驚異の身体能力を発揮。あまりの俊敏さに館内は拍手喝采となり、解説の元若の里も「普通の力士だったら押し出されますよ」と称賛した。

 前頭十一枚目・宇良(木瀬)が、前頭八枚目・朝白龍(高砂)を送り出しで下し、白星先行となる3勝目を挙げた一番でのこと。

 立ち合い、宇良はいつものように極めて低い姿勢で潜り込もうとするが、朝白龍の激しい突き押しに遭い、一気に土俵際まで後退。宇良の踵が徳俵にかかり、朝白龍がトドメのひと押しを見せたその刹那だった。宇良は瞬時に相手の左腕を腕(たぐ)ると、体を独楽のように回転させ、朝白龍の背後に回り込んだ。勢い余った朝白龍が前のめりになったところを、宇良が冷静に送り出した。

親方も「柔らかいですし、動きが速い」と称賛

 この逆転劇に、ABEMAで解説を務めた西岩親方(元関脇・若の里)は「だいたい普通の力士だったら、あそこで押し出されますよ」と称賛。「宇良は柔らかいですし、動きが速いですね」と、その身体能力と反応の良さに舌を巻いた。実況の清野茂樹アナウンサーも、取組前に「左右に動きます、上下にも動きます」と評していた宇良の“3D”な動きが、勝負どころで遺憾なく発揮された形となった。

 宇良のあまりにトリッキーかつスピーディーな逆転勝ちに、視聴者からは「ヨコ動きが力士じゃない」「瞬間移動」「おーーすごい達人の技だ」と驚嘆の声が続出。また、絶体絶命の淵から生還した動きに対し「これがあるから目が離せない」といった熱いコメントが多数寄せられていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)