母が「1時間だけ」と忠告も…山中で行方不明、亡くなった状態で発見された韓国の小学6年男児に追悼の声 生前はプロ野球サムスンを応援
韓国東部・慶尚北道青松郡(キョンサンブクト・チョンソングン)の周王山(チュワンサン)国立公園で行方不明となり、亡くなった状態で発見された小学6年生の男児に対する追悼の動きが広がっている。
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韓国プロ野球球団のサムスン・ライオンズは5月12日、球団公式SNSに選手団および球団名義の追悼メッセージを投稿。「突然の悲報に深い悲しみと無念の思いを伝える。大切な子どもを亡くされたご遺族に、心からのお悔やみを申し上げる」と伝えた。
サムスンの追悼メッセージをシェアした野球コミュニティや野球ファンのSNS投稿にも、故人の冥福を祈りつつ、「無事に帰ってきてくれると信じていたのに、あまりにも残念だ」「胸が痛む」「大好きだった野球チームのユニホームを着て、明るく写真を撮っていた子どもの最後の姿が忘れられない」といった追悼コメントが寄せられていた。
大邱(テグ)に住んでいた男児は、行方不明となった当日の5月10日、家族とともに周王山国立公園を訪れていた。当時、男児は普段から応援していたサムスンの青いユニホームと帽子を着用していた。
男児は家族と公園内にある大典寺(テジョンサ)で写真を撮った後、正午ごろに「ちょっと上まで行ってくる」と言い、一人で登山に向かったまま行方がわからなくなった。
男児の母親は「1時間だけ行ってきなさい」と言い聞かせていたというが、時間が経過しても男児が戻ってこないため、家族が自ら登山道に沿って探し始めた。
しかし、男児を見つけることができなかった家族は、午後4時10分ごろに周王山国立公園事務所側へ男児が行方不明である事実を伝えた。その後も男児の居場所が把握できなかったため、家族と事務所職員は午後5時53分ごろに119番通報した。
警察と消防当局は2日間にわたり大規模な捜索を行ったが、天候や地形の厳しさから難航した。捜索チームは12日午前10時13分ごろ、捜索犬を通じて、亡くなった状態で倒れていた男児の場所を特定し、救助隊を投入して遺体を収容した。
男児は大田寺を通り主峰へ登った後、反対側の道へ下りていく方向で発見された。登山道を外れて400mほど移動した場所で、険しい絶壁と草木が生い茂る峡谷がある地点だった。当局は、男児が登山道ではない場所で道に迷い、足を踏み外して事故に遭ったものと推定している。

李在明(イ・ジェミョン)大統領は12日午前、男児が発見される前に主宰した閣務会議の冒頭発言で、「一分一秒を争う状況であるだけに、捜索に必要なすべての能力を総動員してほしい。行方不明の子どもが速やかに家族の元へ戻れるようにすることは、国家が果たすべき重要な責務だ」と指示していた。
ただ、閣務会議の途中に男児の死亡報告を受けると、無念さをにじませて「今後はこのような不幸な事故が起きないよう、さらなる注意を払ってほしい」と閣僚たちに求めたと、カン・ユジョン大統領府(青瓦台)首席報道官が書面ブリーフィングを通じて明らかにした。
(記事提供=時事ジャーナル)
