ロータスが新型V8スーパーカー、2028年発売へ 『エスプリ』の精神受け継ぐハイブリッドモデル 欧州生産は「可能性が高い」
往年の開発手法へ回帰
ロータスは、EV路線からの脱却を進める中で、2028年に新型V8ハイブリッド・スーパーカーを投入する計画だ。
【画像】新型スーパーカーはどんな姿に? 2年前に予告されたデザインとは【ロータス・セオリー1コンセプトを詳しく見る】 全32枚
今回、2本の巨大な排気管を備えた同車のリアビュー画像が公開された。2024年に披露された電動スーパーカーコンセプト『セオリー1』からの影響が見て取れる。

新型スーパーカーの予告画像 ロータス
ロータスにとって最後のV8エンジン搭載モデルは、2004年に生産終了した『エスプリ』だ。そのため新型スーパーカーは、いまだに人気の高いエスプリとの比較を避けられないだろう。
ジーリー(吉利汽車)傘下のロータスはまた、往年の開発手法に則ることを約束しており、徹底した軽量化への回帰を示唆している。
CEOのフェン・チンフェン氏は声明で「ロータスは(創業者)コーリン・チャップマンの反骨精神から生まれたものであり、その精神は今日でも失われていません」と述べた。
V8ハイブリッド採用へ
ロータスによれば、新型スーパーカーは軽量化のため、プラグインハイブリッド車(PHEV)ではなくハイブリッド車になるという。
PHEVはより高い出力を発揮でき、排出ガス規制の面でも有利とされている。そのため、多くのスーパーカーメーカーがPHEVへの転換を進めており、アストン マーティン・ヴァルハラ、ランボルギーニ・テメラリオ、フェラーリ296 GTBなどが誕生している。

2024年公開のセオリー1コンセプト ロータス
新型スーパーカーにどのV8エンジンを採用するかについては明言していないが、同社は現在、スポーツカー『エミーラ』向けにメルセデスAMGからターボチャージャー付き4気筒エンジンを調達しており、同様の契約をAMG製V8エンジン(アストン マーティンで採用実績あり)にも拡大する可能性がある。
実際、メルセデスAMGはこの『M177』型4.0Lツインターボエンジンを新世代モデル向けに改良し、モータースポーツ由来のフラットプレーンクランクを採用したばかりだ。
最近改良を受けたメルセデス・ベンツSクラスでは、このV8エンジンは最高出力537ps、最大トルク76.5kg-mを発揮している。AUTOCARの取材によると、さらに高性能モデル向けに660psと81.5kg-mを超える改良が進められているようだ。
ロータスは、この新型スーパーカーが欧州で生産される「可能性が高い」と述べたが、英国ノーフォーク州ヘセルにある拠点で、エミーラやハイパーカーの『エヴァイヤ』と並行して生産されるかどうかは明言しなかった。
基本デザインはコンセプトを踏襲?
新型スーパーカーは、セオリー1コンセプトと同様に、英国コベントリーのデザインセンターで開発された。外観だけでなく、マクラーレンF1のような3人乗りレイアウトも引き継がれる可能性がある。
セオリー1コンセプトは、エヴァイヤ(全長4490mm、最高出力2040ps)のような過激なハイパーカーとは異なり、より親しみやすいスーパーカーとして設計された。例えば、カーボンファイバー製モノコックを採用することで軽量化を実現。2024年当時、ロータスはコンセプトカーに使用された技術の85%が量産準備段階にあると述べていた。

2024年公開のセオリー1コンセプト ロータス
ロータスは2028年までに完全電動化を目指す計画を断念し、マルチパワートレイン戦略へと舵を切った。その一環としてV8スーパーカーの開発に着手している。
新型スーパーカーのコードネームは『タイプ135』で、これは当初、エミーラの後継となる予定だったEVに付けられていたものだ。
今後数週間のうちに、ロータスはエミーラの改良型を発表する予定で、「これまでで最もパワフルかつ軽量なエミーラ」になるという。
以前、エミーラにPHEVパワートレインが搭載される可能性も示唆されていたが、車重1.5トンの現行型よりも「軽量」となることから、その見通しは不透明だ。
また、EVからの転換の一環として、ロータスは新型SUV『エレトレX』の生産を拡大し、「短期的には」PHEVの販売を世界全体の60%まで引き上げたいと発表した。エレトレXはすでに中国で納車が始まっており、今年後半に欧州へ、2027年には英国へ導入される予定だ。
