伊勢神宮の祭典で供える米の苗を植える古式ゆかしい「神田御田植初」が9日、三重県伊勢市の水田で行われました。

伊勢市にある神宮神田で行われた伊勢神宮の伝統の儀式「神田御田植初」は、室町時代から続くとされる田植え行事で、三重県の無形文化財に指定されています。

9日は黄色い装束姿の神田を管理する作長が、神職からおはらいを受けた3つの苗を投げ入れ、作丁と呼ばれる2人が3列に植えていきました。

笛や太鼓の音色が響くなか、男性は子持帷子に烏帽子、女性は白衣に菅笠、赤いたすき姿で一列になって丁寧に苗を手植えしました。

田植えの後には、強い風が吹く中、保存会の会員が竹の扇でイナゴを追い払う動作を行い、水田の中でえびすと大黒が描かれた大きなうちわを重ね合わせて豊作を願いました。

実った米は9月の「抜穂祭」で収穫され、10月の「神嘗祭」から神前に供えられます。