また、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβというタンパク質は、睡眠中に脳の血管から脳外へ排出されていきます。そのため、睡眠時間が足りないと、アミロイドβが脳に蓄積され、認知症リスクが高くなってしまうとも言われています。

◆「寝不足の顔」は「交流したい」と思ってもらいにくい

また、スウェーデンのカロリンスカ研究所のサンデリンらの実験では、「きっちり睡眠をとった人ほど魅力的に映る」ことが明らかになっています。

実験では、実験参加者に十分な睡眠と4時間しか寝ていない睡眠不足をしてもらったうえで、それぞれのすっぴんを撮影しました。そして、そのすっぴん写真を、首都・ストックホルムに住む男女122人に見せ、被験者の魅力、健康状態、眠気、信頼性などの評価をしてもらいました。

その結果、評価した人々は往々にして、4時間しか寝ていない睡眠不足の写真に対して、「魅力が低い」と答えたといいます。しかも、「交流をもちたい」と答える人も少なかったそうです。寝不足の顔はバレてしまうのです。

睡眠不足のリスクは多岐に及びます。睡眠不足によって満腹ホルモンが減少し、食欲が増進するため、肥満のリスクが増加し、糖尿病、高血圧、脳卒中などの生活習慣病の発症リスクも増加すると言われています。

ちなみに、「寝だめ」には効果がないことも科学的に明らかになっています。睡眠の「時間」と「質」こそが重要なのです。

【堀田秀吾】