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急速に拡大した「高級EV」というジャンル

ほんの10年ほど前まで、「高級EV」と呼べるクルマはほとんどなかった。電気で走る高級車というジャンルは、当時はまだ開拓されていなかったのだ。EVに快適性とラグジュアリーをもたらしたのは、2012年に登場したテスラ・モデルSが初めてだった。

【画像】軽量スポーツカーで名を馳せたロータスが挑む「高級EVセダン」【ロータス・エメヤを詳しく見る】 全32枚

そして2026年。市場には、アウディ、BMW、ポルシェ、メルセデス・ベンツなど、数多くの自動車メーカーから豪華装備のEVが数多く発売され、活気に満ちている。


AUTOCAR UK編集部イチオシの「欧州高級EV」を10台紹介する。

その大半は、洗練性と高級感を徹底的に追求しているが、特定のボディスタイルに限定されていないモデルもある。スーパーカーを凌ぐ性能を誇るモデルもあれば、実用性に優れたモデルもある。

AUTOCAR UK編集部は、現時点ではBMW i7が最も優れた高級EVだと考えている。豪華な室内空間、洗練された力強いパワートレイン、そして落ち着いた乗り心地とハンドリングを高く評価している。

しかし、このカテゴリーでの競争は熾烈であり、水準も高まり続けている。そこで本特集では、洗練され、豪華で、ラグジュアリーな魅力にあふれた10台の高級EVをランキング形式で紹介したい。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格などは英国仕様に準じます。英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)

1. BMW i7

デザイン:8点 インテリア:10点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:10点 コスト:7点
長所:豪華な室内空間 パワフルなパワートレイン 卓越した乗り心地とハンドリング
短所:好みが分かれる外観 実走行距離は480km未満 特に手頃な価格ではない
最大の特徴:オールラウンドな能力

i7について1つ確かなことがある。それは、周囲の人々が見逃すことはないということだ。美的魅力に富んだクルマとは言えないが、その堂々としたプロポーションが注目を集めることは間違いない。


1. BMW i7

「i7は直線では力強く滑らかな走りを見せるが、コーナーでは驚くほど機敏だ。BMWの四輪操舵システムが、このリムジンのようなサイズと重量を軽々とこなしている」
――マット・プライアー(UK編集委員)

美しく仕上げられたインテリア、先進的な機能群、そして高品質の素材のおかげで、乗車体験はとても印象的なものとなる。

後部座席の先進的な機能を楽しむためだけに、専属の運転手を付けたくなる。31インチの巨大なドロップダウンスクリーンをオプションで選択でき、Bowers & Wilkinsのサウンドシステムと組み合わせることで、まるで映画館のような臨場感ある体験を味わえる。

走りは精密そのもので、時には俊敏さを発揮するが、最高級のラグジュアリーセダンさながらに、ゆったりと優雅に移動し、乗員を包み込むような乗り心地も備えている。

公式航続距離は最大608kmだが、充電出力は195kWにとどまる。

2. BMW iX

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:8点
長所:走行時の卓越した洗練さ SUVらしい汎用性と広さ 居心地の良い豪華なインテリア
短所:賛否両論の外観デザイン 回生ブレーキの効きは改善の余地あり 高価
最大の特徴:SUVならではの実用性

BMWの電動フラッグシップSUVであるiXは最近、改良によって完成度の高い1台へと成長した。


2. BMW iX

「iXは背が高く、ワイドで、あまりハンサムではないと言う人もいるが、コーナーを優雅かつ力強く駆け抜ける。22インチのアルミホイールを履いているにもかかわらず、その走行の洗練さはさらに印象的だ」
――リチャード・レーン(UK編集者)

今や全モデルラインナップでバッテリー容量が拡大されたおかげで、初期のモデルよりも航続距離が伸びている。iX xドライブ60では、1回の充電で最大685kmの走行が可能とされているが、充電出力は依然として195kWにとどまる。

内燃機関搭載のX5とほぼ同サイズで、室内空間は実用的で多用途であり、競合車の中でもごく一部しか及ばないレベルの洗練性と質感を備えている。

パフォーマンスも決して劣らず、407psから668psまでの出力バリエーションがあり、2.5トンという車重を感じさせない。

その外観は賛否両論あるかもしれないが、iXは実用性と完成度の高さを兼ね備えた魅力的なEVだ。

3. ポルシェ・タイカン

デザイン:9点 インテリア:7点 パフォーマンス:10点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:8点
長所:卓越したハンドリングに加え、優れた乗り心地と姿勢制御 スーパーカーを凌駕するパフォーマンス 実走行距離は最大480km、後輪駆動モデルならさらに長距離走行が可能
短所:乗り降りが少々窮屈 大型セダンほどの広さはない リセールバリューは以前ほど高くはない
最大の特徴:乗り心地とハンドリング

タイカンはどのような仕様を選んでも世界トップクラスの走りを見せる。ステーションワゴン風で車高を上げたクロスツーリスモでさえ、セダンと同等のダイナミックな特性を備えている。


3. ポルシェ・タイカン

「純粋なパフォーマンス以上に、穏やかに運転した際の心地よさに感銘を受けた。ストロークの長いアクセルペダルは、緩やかな加速をするようチューニングされており、これらすべてが相まって、タイカンを滑らかに走らせることは実に満足のいく体験となる」
――イリヤ・バプラート(UK記者)

驚くほど衝撃を吸収し、落ち着きのあるボディコントロールを実現しているが、それでもステアリングからのフィードバック、優れたハンドリングレスポンス、理想的なハンドリングバランス、そして公道で発揮できる限りの速さは失われていない。

マイナーチェンジと数々のアップデートを受けた後、実走行距離は大きく向上した。デュアルモーター搭載のターボSモデルは1回の充電で約515km、後輪駆動モデルは実走行で580kmをカバーするはずだ。

洗練された高級感のあるインテリアと十分な容量のトランクを備えたタイカンは、現在市販されているEVの中でも最も完成度の高い1台と言える。

4. メルセデス・ベンツEQS

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:7点 コスト:8点
長所:実走行での航続距離は480kmを超える 巡航時の乗り心地と静粛性が優れている 車内の技術は派手だが、使いやすい
短所:後部座席の快適さはBMW i7ほどではない 郊外の道路では乗り心地とボディコントロールがやや劣る 価格の割に急速充電速度がやや遅い
最大の特徴:ショーファーカー向けのEV

EQSは、欧州WLTP基準で640kmに迫る航続距離を実現した初期のEVの1つであり、環境に配慮したリムジン愛好家の心を捉えた。


4. メルセデス・ベンツEQS

「フルパワー時でも制御された快適な走りを見せ、停止状態からトルクが徐々に立ち上がり、ホイールスピンを起こすこともない」
――マット・ソーンダース(UK編集者)

装備が充実し、高級感あふれるEQSだが、BMW i7ほどのラグジュアリーな魅力を発揮できなかった。数度のアップデートを経て、洗練度、ドライバビリティ、パフォーマンスの面では確かな成果を挙げている。

外気温が不利な状況であっても、高速道路で480km以上を余裕で走破できる。

メルセデス・ベンツの高級セダンとしては、やはり内燃機関搭載のSクラスが王者だが、EVとして、EQSは世界で戦うのに十分なデジタル機能、快適性、効率性を備えている。

5. アウディeトロンGT

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:7点
長所:大型の高級車としては驚異的な直線加速性能 特にオプションのアクティブサスペンションを装備した際の乗り心地は抜群
短所:ロータス・エメヤと比較すると後部座席の足元スペースが狭い どうしても巨大で重い車体 ポルシェ・タイカンの方が低価格で購入できる
最大の特徴:長距離クルージング能力

アウディの流麗な電動セダン、eトロンGTは最近のアップデートで、エクステリアのリフレッシュ、インテリアの改善、そして航続距離の向上を実現した。


5. アウディeトロンGT

「広々とした曲面ダッシュボード、高めのウィンドウライン、そして巨大なパノラミックルーフが、伝統的なスーパーセダンと本格的なスポーツクーペの中間のような雰囲気を醸し出している」
――リチャード・レーン(UK編集者)

925psという狂気じみたRSパフォーマンス仕様も依然として選べるが、その加速性能は、全体的なドライビング・エクスペリエンスにそれほど大きな付加価値をもたらさない。AUTOCAR UK編集部は、シンプルにSモデルをおすすめする。その四輪駆動パワートレインは685psを発揮し、0-97km/h加速は4.0秒を切る。しかも1回の充電で最大600kmの航続距離を確保できる。

新たに導入された105kWhバッテリーは効率性も向上しており、最大320kWでの充電に対応するなど、グランドツアラーとしての実力をさらに高めている。

6. ロータス・エメヤ

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:業界トップクラスの充電速度 パワフルで優れたドライバビリティ Sモデルは控えめながらも確かなハンドリング性能を備えている
短所:室内空間には妥協あり 効率性は低めで、航続距離は平均的 アクティブライド搭載のポルシェ・タイカンほど高性能ではない
最大の特徴:充電速度

洗練、豪華、贅沢。長い間、これらはロータスという言葉に当てはまる形容詞ではなかった。しかし、SUVのエレトレとそれに続くセダン、エメヤの登場で、すべてが変わった。


6. ロータス・エメヤ

「これほどパワフルなEVでは、走行中に少し神経質に感じられることもあるが、エメヤの場合はそうではない。スポーツモードであっても、パワーを自在にコントロールできる」
――イリヤ・バプラート(UK記者)

エメヤの室内空間は、かつてのロータスとはまったく異なる。あらゆるサーフェイスが、柔らかなアルカンターラレザーで覆われている。本物の金属素材やカーボンファイバーの使用が、そのラグジュアリー感をさらに高めている。

ポルシェ・タイカンには及ばないものの、運転感覚は本質的にロータスらしいものだ。

キャビンの居心地は良く、エメヤのグランドツアラー的な雰囲気にぴったりだ。特にエントリーモデルの600では顕著である。このモデルは最高出力611psを発生し、0- 100km/h加速は4.1秒だが、それでも1回の充電で最大610km走行できる。

それだけでは物足りないという人には、0-100km/h加速で3秒を切る、圧倒的なパフォーマンスを誇るエメヤ900がある。

7. ロールス・ロイス スペクター

デザイン:8点 インテリア:10点 パフォーマンス:10点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:7点
長所:巡航時の極上の洗練性と、素晴らしくリニアなドライバビリティ ロールス・ロイス特有の雲に浮いたような乗り心地は、高速走行時に陶酔感を誘う お馴染みのインテリアと黄金時代の雰囲気を、現代のEV技術と非常に巧みに融合させている
短所:実走行距離が400km未満では「究極のEV」とは言い難い 低速時の乗り心地は、常に完璧とは限らない 車幅が広く、特に乗り降りする際に不便を感じる
最大の特徴:インテリアの快適性と洗練性

スペクターは、ロールス・ロイスにとって新時代の幕開けを告げるモデルであり、同ブランド初の量産EVとなった。


7. ロールス・ロイス スペクター

「『エフォートレスドア』は素晴らしいアイデアのように聞こえるが、実際には操作に苦労した。自分の力でドアを開閉しようとした際、ドアが抵抗しているように感じられることがある」
――イリヤ・バプラート(UK記者)

超洗練されたV12エンジンを搭載しないロールス・ロイスには懐疑的な声もあったものの、スペクターはブランドの本質を忠実に守り、軽快な走り、卓越した快適性、そして世界最高水準のラグジュアリーを実現している。

室内は他のロールス・ロイス同様、豪華そのものだ。後部座席はやや狭いが、空間構成は良く考えられており、快適である。さらに、同クラスでは他に類を見ないほど路面の凹凸を滑らかに吸収し、巡航速度では穏やかな浮遊感をもたらす。

実走行での航続距離は最大400kmにとどまる。オプションを除いた価格が33万2000ポンド(約7150万円)のクルマとしては物足りないが、2.8トンのEVであることを考慮すれば理解できる。

8. ルーシッド・エア

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:10点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:印象的なエクステリアとキャビン 優れた航続距離と効率 巧みなパッケージング
短所:右ハンドル車は未発売 見た目の印象ほどハンドリングはシャープではない 造り込みの品質では欧州のライバルに及ばない
最大の特徴:航続距離

米国で生産され、テスラ・モデルSの開発関係者が設計を手掛けた超流線型のセダン。スーパーカーも顔負けのスペックを誇る。


8. ルーシッド・エア

「エアが他の多くのEVと共通しているのは、駆動系から伝わる静かで洗練された感覚だが、ゆったりとくつろぎながらそれを楽しめる環境が整っている」
――マーク・ティショー(UK編集者)

例えば、最上位モデルのサファイアは1234psと198kg-mのトルクを誇り、静止状態から97km/hまでわずか1.9秒で到達するという。

その破天荒なパフォーマンスに見合う航続距離も魅力で、グランドツーリングモデルなら1回の充電で960kmを走行可能だ。300kWの急速充電に対応し、わずか20分で480km分の充電ができる。

デザインはよく磨かれ、装備も充実している。その造り込みの品質はモデルSを凌駕するが、欧州のライバル車には及ばない。

9. ジェネシス・エレクトリファイドG80

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:静粛性が非常に高い インテリアの質感の高さと使いやすさ マイナーチェンジにより、空間と操作性が改善された
短所:室内空間に妥協あり シャシーの技術と調整が不足している 同価格帯でもっと航続距離の長いセダンが存在する
最大の特徴:コストパフォーマンス

内燃機関バージョンのG80はかなり個性的、豪華かつハイテクなインテリアを備えているが、パワートレインは4気筒ガソリンおよびディーゼルエンジンの限られた選択肢に留まっており、いずれもその高級志向に見合うものではない。


9. ジェネシス・エレクトリファイドG80

「ホイールベースが長いため乗り心地は非常に良く、特に荒れた路面ではノイズキャンセリングシステム(オプション)のおかげで驚くほど静かだ」
――スティーブ・クロプリー(UK編集長)

しかし、EVのエレクトリファイドモデルにはそうした問題はない。親会社ヒョンデのE-GMPプラットフォームを採用し、2基のモーターで370psを発生。94.5kWhバッテリーで最大570kmの航続距離を実現している。800Vの高電圧システムにより、350kWの急速充電にも対応している。

乗り心地の面ではBMW i5のようなライバルには及ばないものの、モーターの滑らかで力強い出力により、エレクトリファイドG80は優れた走りを見せる。

一方、インテリアは最高級車に匹敵するほど美しく仕上げられ、居心地がよい。

10. メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジー

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:7点 コスト:5点
長所:Gクラスらしい見た目と乗り心地に加え、EVならではのタッチが施されている オフロード性能はむしろ内燃機関バージョンよりも優れている 豪華で非常に車高の高いキャビンは、相変わらず罪深いほどの快楽だ
短所:優れた6気筒モデルと比較すると高価 特に高速道路では笑ってしまうほど非効率的 とてつもなく重い。中世に作られたような古い橋は要注意……冗談抜きで
最大の特徴:オフロードの走破性

メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジーは、数少ない電動オフローダーの1つであるだけでなく、そのベースとなった内燃機関搭載のGクラスよりも、高い走破性を誇っている。


10. メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジー

「個々の車輪への駆動を遮断したり、片方の車輪を前進させながら片方を後退させたりすることができる。その結果、戦車のような旋回が可能になる」
――リチャード・レーン(UK編集者)

駆動は4基の電気モーター(前2基、後2基)が担い、合計587psと圧倒的な119kg-mのトルクを生み出す。

つまり、この電動Gクラスは、進路上にあるほぼすべて障害物を乗り越え、克服するだけのパワーを備えている。そして、他の高級SUVと同様に洗練され、高級感あふれるキャビンの中で乗員を包み込むのだ。

しかしながら、15万5000ポンド(約3340万円)近いSUVにしては、エネルギー消費効率がかなり悪い。実走行条件下では1回の充電で320km未満しか走れない。

自分に合った高級EVを選ぶには?

高級EVを購入する際、先進技術、インテリアの豪華さ、あるいは走行性能のどれを優先するかによって、選択は変わってくる。

注目すべきポイントは以下の通り。

充電システム(800V or 400V)


今や数多くのブランドが高級EVを展開している。

これは現在の高級EVにおける最大の差別化要因であり、充電速度を決定づけるものだ。

400V:大多数のEVで見られる一般的な電圧であり、10%から80%までの充電にはやや時間がかかる。

800V:高電圧システムを採用したポルシェ・タイカンやアウディeトロンGTなどは最大320kWの速度で充電でき、10分未満で160km分の航続距離を回復できる可能性がある。長距離を頻繁に走行する場合、800V車は極めて望ましい選択肢だ。ただし、対応する充電器の存在が不可欠である。

インテリア

ラグジュアリーとは主観的なものだ。デジタルミニマリズムを追求するブランドもあれば、高級素材や伝統的なアプローチを好むブランドもある。

デジタルファースト:よりモダンな感覚のクルマを求めるなら、大型スクリーンやハプティック(触覚フィードバック付き)コントロールを重視するブランドを探そう。

伝統的なラグジュアリー:物理的なボタン、厚手のカーペット、分厚い防音材を好むなら、電動化しつつある老舗の欧州ブランドに注目しよう。

乗り心地

高級EVは一般的に重量が重い(多くの場合2.5トンを超える)。高度なサスペンション技術がなければ、路面の凹凸でガタガタと揺れを感じることになる。

エアサスペンション:エアサスペンションとアクティブ・アンチロールバーを備えたモデルを優先したい。バッテリーの重量による影響を和らげ、より快適な乗り心地を実現してくれる。高級車にとって不可欠な要素だ。

ソフトウェアとコネクティビティ

高級車のデジタル技術は、スムーズで遅延がないことが求められる。

基本機能:スマートフォンのミラーリングに対応していることはもちろん、純正インフォテインメント・システムが充実しているかどうかを確認したい。

OTA(無線)アップデート:メーカーに、販売後も航続距離や機能性を向上させるためのOTAソフトウェアアップデートの実績があるかを確認する。

高級EVを買うべきか迷ったら

以下のような場合は高級EVをおすすめする。

・静かで滑らかな走行体験を求めている場合。
・自宅や職場に専用の充電器がある場合。
・上質な素材、室内の洗練性、快適性を重視する場合。


充電環境が整い、上質で滑らかな走りを追求するなら高級EVは素晴らしい選択肢となるだろう。

反対に、以下のような場合は高級EVを避けた方がよい。

・航続距離の長さを最優先する場合。
・長距離を移動し、充電に10分以上かけたくない場合。
・複数の大型タッチスクリーンを中心とする、テクノロジー過多なクルマを避けたい場合。

テストと選定方法

高級EVをレビューする際、AUTOCAR UK編集部が焦点を当てるのは単なる航続距離や効率性、充電速度だけにとどまらない。洗練性、高度なデジタル技術、軽快な加速性能も重視する。高級EVは、その高額な価格に見合う価値を証明できなければならない。

AUTOCAR UK編集部の評価項目は以下の通りだ。

洗練度


AUTOCAR Uk編集部は全車両を試乗し、細部まで検証した。

時速70マイル(約113km/h)での車内騒音レベルを測定し、風切り音やロードノイズをどれだけ効果的に低減しているかを評価した。また、サスペンションの性能、特にエアサスペンションが、荒れた舗装路でバッテリーの重量をどのように制御しているかを検証した。

高度なデジタル技術

インフォテインメント・ディスプレイの反応速度、音声アシスタントの精度、およびOTA(無線)ソフトウェアアップデートの信頼性をテストした。また、後部座席の乗員向けに用意されたデジタル技術にも注目し、シネマスクリーンやマッサージ機能などがラグジュアリー感をいかに高めるかを確認した。

航続距離

WLTPに基づくメーカー公称値にとらわれず、さまざまな環境下での実走行テストを実施した。充電特性についても検証し、単に0〜80%という表面的な数値だけでなく、ピーク時のDC充電量をどれだけの時間維持できるかを測定した。

インテリアの質感

ダッシュボードのスイッチ類から後部座席のカーペットに至るまで、インテリアの質感について徹底的に検証した。スイッチ類の操作感、内装トリムの組み付けと仕上げ、そして主要なタッチポイントの長期的な耐久性の確認なども含まれる。

パフォーマンス

0-100km/h加速だけでなく、中速域での追い越し性能、ブレーキペダルの感触(摩擦ブレーキと回生ブレーキのバランス)、そしてバッテリー残量が10%を切った際にも性能を維持できるかどうかを評価した。