4月12日(日)、東京・恵比寿ガーデンプレイスのThe Garden Hallに、50〜60代女性800人が集まるイベントが開催された。宝島社の雑誌『素敵なあの人』と『大人のおしゃれ手帖』による初の2媒体合同イベント「素敵な大人のごきげんフェス2026」だ。

会場に足を踏み入れると、友人と連れ立ってブースを回る人、1人でステージに見入る人など、思い思いのスタイルで楽しむ姿が広がっていた。共通しているのは、その表情の晴れやかさだ。女性たちが自分のために楽しむ──そんなエネルギーが会場全体に満ちていた。

○「今が一番輝ける」初の合同イベントに込めた思い

「今、50代〜60代は、もっと自分らしく、もっと楽しく輝ける時代。美容も健康もおしゃれも、自分のために心地よく取り入れたい」──そんなコンセプトのもと生まれた本イベント。読者800名を招待し、2部制で開催された。

今回、日本初の60代女性向けファッション誌『素敵なあの人』と50代向け女性ファッション誌『大人のおしゃれ手帖』という、50〜60代女性に支持される2誌が初めて手を組んだことも話題を呼んだ。

『素敵なあの人』の神下編集長は「世代の近い2誌が手を組むことで、互いに刺激し合えるイベントにしたかった」と語る。『大人のおしゃれ手帖』の橘編集長は「ポジティブにご機嫌に過ごすためのお話を、素敵なゲストの皆さんから聴いていただければ嬉しい」とイベントへの思いを話した。

神下編集長(左)と橘編集長(右)による挨拶

○美容もヘアケアも体験できる充実のブース

ステージと並んで来場者の注目を集めたのが、各協賛企業のブースだ。

○資生堂

資生堂のエイジングケアを代表するブランド「ELIXIR(エリクシール)」のブースでは、タッチアップ体験を実施。気になる悩みをヒアリングした上で試供品を提供するなど、カウンセリングに近い丁寧な対応が好評だった。愛用者からは「他の商品も教えてほしい」という声が多く寄せられた一方、「名前は知っているけど使ったことがない」という新規層も多く来場し、ブランドへの関心の高さがうかがわれた。

資生堂「ELIXIR(エリクシール)」のブースの様子

○ロート製薬

その人気ぶりは開場直後から大きな列ができたことからも明らかだった。ロート製薬の最高峰スキンケアブランド「episteme(エピステーム)」のブース。アイクリームを中心に複数のアイテムを展開しており、「どれが自分に合うのか知りたい」という来場者が多かったという。実際にタッチアップを体験しながら、テクスチャーや浸透感の違いを理解していく様子が見られた。「目元のケアをちゃんとできていなかった」という来場者も多く、目元ケアの重要性を改めて知るきっかけになったようだ。

ロート製薬「episteme(エピステーム)」のブースの様子

○レディスアデランス

レディスアデランスのブースでは、AIヘアシミュレーション「かみラボ+(プラス)」や頭皮チェックを体験できた。かみラボ+では、ヘアスタイルやカラー、メッシュなど自分に合うスタイルを360度動画で確認できるとあって、「やったことのないヘアスタイルに挑戦できた」「こんなにリアルにシミュレーションできるとは」と感動する来場者も。ウィッグの試着体験では、その自然な仕上がりに驚く声も上がっていた。

レディスアデランス「かみラボ+」のブースの様子

他にも食料品や衣服など多彩なブースが軒を連ねており、女性たちがステージとブースを行き来しながら思い思いに会場を楽しむ姿が印象的だった。

各企業ブースを楽しむ女性たち

○「50代からの人生、もっと楽しもう」『大人の女史会』トークショー

オープニングを飾ったのは、野宮真貴さん、松本孝美さん、渡辺満里奈さんによるユニット『大人の女史会』。「50代からの人生を楽しもう!」を合言葉に活動する3人のトークショーは、更年期や体の変化、日々のご機嫌の作り方まで、会場の女性たちが「私のことだ」とうなずくような話題が続いた。

野宮真貴さん(左)、松本孝美さん(中央)、渡辺満里奈さん(右)によるトークショー

3人はそれぞれ5歳ずつ年齢が異なり、体調の揺らぎがある更年期世代。「女性同士でも更年期の話はしないよね」という野宮さんの気づきから、「話すなかで『あ、これ更年期なんだ』と気がつくこともあった」(松本さん)、「そんなにネガティブなものじゃないんだなって」(渡辺さん)と、話すことで気持ちが楽になったという3人の経験が、このプロジェクトの原点だ。

「ご機嫌な私の習慣」をテーマにしたトークでは、3人それぞれの個性が光った。渡辺さんは「面白そうと思ったことは躊躇せずやってみる」と、去年から始めた健康麻雀のエピソードを披露。「こんな楽しい世界を知らなかった」と笑顔で話した。松本さんは毎朝全身鏡に向かって「今日もよろしくね」と声をかける習慣を紹介。「年齢的に人のことを考えがちだと思うが、自分のことを考える意味で」と語った。

野宮さんはデビュー45周年を迎え、先日開催したバースデーライブでバンドメンバー・ゲスト全員を女性でそろえたエピソードを明かした。「好きな服を着て歌って、話したいことを話して。好きなことを自由にやっていいんだというメッセージになったら」と話す。また、ステージ上では必ずヒールを履くと決めており、「そのための筋トレをしている。筋肉は希望だと思っている」という言葉に、会場が沸いた。

筋肉の話で会場を沸かせる野宮真貴さん

年齢とともに訪れる変化についても、3人は前向きだ。渡辺さんは「鏡を見るのがつらいときもあるが、できることを考えるようにしている」、松本さんは「できないことは増えているが、『できない』と割り切ることも大切」と話す。野宮さんは「嬉しくない変化の方が多い」としながらも、「必ず解決策はあるので楽観的にいるようにしている。プロに相談することで悩みを解決していく」とキッパリ。50〜60代女性たちの共感を呼ぶ場面が続いた。

○渡辺満里奈さんも登場。ロート製薬協賛ステージ

オープニングステージに続き、協賛ステージにも登場した渡辺満里奈さん。ロート製薬が手がけるスキンケアブランド「エピステーム」のアイケアアイテムを紹介した。

「一番印象に残るのが目元。変化も気になりやすい部分」と渡辺さん。目薬をはじめ、目と皮膚の研究を続けてきたロート製薬が、目元の深い悩みに着目して生まれたのが「STEM SCIENCE eye (ステムサイエンスアイ)」 だ。

手で塗ることもできるが、専用アプリケーターを使えば目元に直接塗布できる。日頃から愛用する渡辺さんは「これを使うと目がすっきりする。テクスチャーはさらっとしているが、しっかり保湿してくれるので使いやすい」と自身の使用感を語った。

続いて紹介されたのが、ゴールドのパッケージが印象的な「eye perfect shot(アイパーフェクトショット)b」。コクがありながらもベタつかないテクスチャーが特徴で、渡辺さんは「ハリがあり、すごくさらっとしているので使いやすい」と率直な感想を述べた。

2種類のアイクリームの使用感の違いを述べる渡辺満里奈さん

併せて、大人のくすみにアプローチする「neutral clear serum (ニュートラル クリア セラム)」も取り上げられた。「さらっとしていてベタベタしないのでストレスがない。これから日焼けする季節でもあるので、毎日取り入れたい」と渡辺さん。「体が疲れていたら肌も輝かないと思うので、半身浴やアイマスクなど全体的なケアをしつつ、こういったアイテムでさらに強化していけたら」と今後のセルフケアへの意欲を語った。

最後に、「目のケアでは、ロート製薬に絶大な信頼を置いています。みなさんもぜひ利用して、ますます輝いてほしいですね」と会場に呼びかけると、大きな拍手が送られた。

○「自分を愛でてあげてほしい」。檀れいさんらが贈る、大人女性へのエール

俳優・檀れいさんと、ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さん、写真家・映像作家の下村一喜さんによるスペシャルステージ。白い衣装に身を包んだ檀さんが登場した瞬間、会場から黄色い歓声が上がった。

黒田啓蔵さん(左)、檀れいさん(中央)、下村一喜さん(右)のスペシャルステージ

黒田さんはベースメイクのコツを伝授。「ファンデーションをすぐに塗るのではなく、トーンを上げるもので補正してから使うと、肌の質感を殺さずにその人を活かしたベースができる」とアドバイスし、「どなたでもピンク系がいい。血色感を与えた上でファンデーションを入れられるから」と実践的なヒントを届けた。

美しさを保つ秘訣として、檀さんが挙げたのはスキンケアの基本だ。「化粧水をしっかり使うことで、そのあとの美容液の入りがよくなる。透明感のある肌でありたいので、水分や化粧品をとても大事にしている」と語る。

日々のルーティンについて話す檀れいさん

日々のルーティンも独特だ。「ヤムナボール」で体を整えてからラジオ体操でスイッチを入れ、仕事前には抹茶を一服点(た)てる。「忙しさの中に自分を置いていると、自分自身はなんだろうと思うことがあります。そんな時にお抹茶をゆっくり点てることで、自分にブレーキをかけています」と檀さんは話した。

締めくくりのメッセージで檀さんは「昭和の私たちって、頑張ってきたじゃないですか。これからはもっと好きなことをする時間を大事にして、自分を愛でてあげてほしい。それぞれの美しい花がもっと咲くと思いますよ」と呼びかけると、大きな拍手が沸き起こった。黒田さんは「いくつになっても楽しんでメイクアップをするとキラキラ輝けると思います」、下村さんは「変化を恐れずに、いつまでもリニューアルした自分でありたい」とそれぞれエールを送った。

○賀来千香子さんが語る「髪で変わる、心の明るさ」。アデランス協賛ステージ

レディスアデランスのブランドアンバサダーを務める賀来さんと『素敵なあの人』の神下編集長によるトークは、髪と心の関係から始まった。

髪と心の関係について話す『素敵なあの人』の神下編集長(左)と賀来千香子さん(右)

「ちょっとしたことで人の気持ちは変わる。嫌な気持ちにもなれば、温かい気持ちにもなる」と賀来さん。神下編集長も「結局は自分が一番幸せな気持ちでいられることが大切。マインドもヘルスケアも美容も、自分に自信を与えてくれるもの」と続けた。

髪についても賀来さんの言葉は率直だ。「髪がいい感じにセットできていると、中から嬉しくなって、表情も明るくなる」。どのヘアスタイルが自分に合っているかは「永遠のテーマ」と笑いながらも、「出かける前に全身の姿を確認する習慣は中学生の頃から変わっていない」と2人で頷き合う場面も。

話題はアデランスのAIヘアシミュレーション「かみラボ+」へ。実際に体験した賀来さんは「ショートやミディアム、ロング、カラーまでシミュレーションできる。これだけのバリエーションができるのは、理想の髪型に近づく近道」と太鼓判を押した。静止画だけでなく360度で確認できる点も好評で、神下編集長も「試してみたら、新しい自分に出会えた感覚があった」と体験を語った。

自身のウィッグの使用感について語る賀来千香子さん

この日、賀来さん自身もアデランスのウィッグを着用。「つけていることを忘れてしまうくらい自然で、スタイリングを変えることもできる」と話す。かつては「バレるのが嫌」というイメージが強かったウィッグだが、「自然に馴染ませると全くわからない。オーダーメイドで丁寧に仕上げてくれるので、年齢を重ねてボリュームや艶が気になる方にも、嬉しい状態の自分と向き合える」と、その変化を伝えた。

神下編集長は「髪は全身の中で面積が広く、スタイリングできているかどうかが、おしゃれの完成には欠かせない。どんな印象であれば自分がいい感じに見えるかを考え、おしゃれを楽しんでほしい」と締めくくった。賀来さんも「自分なりに輝いて、ファッションもメンタルも幅が広がったと思います。みなさんにももっと輝いてほしい」とセッションをまとめた。

○豪華なお土産も!持ち帰りの喜びも充実

協賛企業のブースを3カ所以上回った来場者には、スキンケアアイテムやヘアケアグッズなど、美容アイテムを中心とした豪華なお土産セットが手渡された。協賛企業の商品も含まれており、家に帰ってからもイベントの余韻を楽しめる嬉しい仕掛けだ。



○参加者が証明した、50〜60代の輝き

「素敵な大人のごきげんフェス2026」を通じて伝わってきたのは、50〜60代の女性が持つ輝きだ。更年期の話を笑顔で語り合い、新しいことに躊躇せず飛び込み、自分を愛でる時間を大切にする──そんな女性たちが800人集まった会場は、どこを切り取っても生き生きとしたエネルギーに満ちていた。

「もっと自分らしく、もっと楽しく」。登壇者たちが口々に語ったのは、頑張ってきた自分へのご褒美として、これからの時間を自分のために使ってほしいというメッセージだった。その言葉は、会場を訪れたひとりひとりの背中を、押していたに違いない。