【写真入り】ヤクザの豪邸を中国系企業が8089万円で落札?「神戸山口組組長」の自宅はこれだけ凄い…内部にいた元組員が語る660坪・豪華絢爛の大豪邸

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大理石が敷き詰められた風呂

和風の豪華な玄関には、高さ1メートル以上はあろうかという大きな壺や皿が鎮座する。

そして、応接間には天然木と思われるテーブルと虎の置物が置かれている。

風呂は大理石が敷き詰められた贅沢な造りで、庭には立派な灯篭が配置されている。

一見すると競売にかかるとは思えないほど贅を尽くした豪邸は、特定抗争指定暴力団「神戸山口組」の代表、井上邦雄組長の本宅である。

競売物件の資料に、《本件物件の債務者兼所有者は特定抗争指定暴力団神戸山口組の代表者組長である》と記されたこのいわくつきの邸宅が、3月24日に8089万円で落札された。

井上組長の邸宅は、神戸市北区の閑静な住宅街の高台にあり、土地面積は660坪を超える。裁判所の資料によれば、敷地内には2階建ての建物が2棟(「物件2」と「物件3」)そびえ立っており、延床面積は合わせて約570平方メートルに及ぶ。売却基準価格(最低落札価格)は5199万円に設定された。

かつて神戸山口組で井上組長に仕えた元組員はこう語る。

「競売資料のなかで、豪華なもんがあちこちに置かれている写真のある『物件2』が、井上組長の本宅や。

もうひとつの『物件3』は、客間もあるが、基本的には傘下の組長が集まったり、ワシのような下々の組の若い衆が寝泊りするところ。

六代目山口組との抗争がはじまり、特定抗争指定暴力団と指定されてから、組事務所が使用禁止となった。おのずと井上組長の本宅が組事務所を兼ねるようになった。よくヤクザ映画に出てくる、組事務所と親分の自宅が一体になったようなもんやな。

それにしても、まさか親分の本宅が競売になるとはびっくりや。井上組長もお気に入りだったからな」

膨大な調度品や絵画

井上組長の自宅が競売に至った背景には、巨額の損害賠償問題があった。

2020年、東京都港区に本社を置くコンサルティング会社が「2億5千万円の借金を肩代わりすれば、10億円の融資ができる」と持ちかけられ、2億5000万円を調達し、実際に送金した。しかし融資は実行されなかった。つまり「詐欺」ではないかと疑われた。

その後、話を持ち掛けた人物が神戸山口組の関係者だとわかると、会社側は、神戸山口組の「代表者」である井上組長に責任があるとして、民事で損害賠償請求訴訟を提起した。

しかし、2024年に大阪高裁で井上組長が敗訴すると、2億7千万円の賠償が命じられたが、支払いに応じなかった。そこで、コンサルティング会社が井上組長の自宅を差し押さえ、強制競売にかけられたのである。

競売が認められると、その物件は裁判所だけでなくインターネットでも公表される。そこには裁判所が作成した現況調査報告書・評価書・物件明細書という「3点セット」と呼ばれる資料がつけられる。

今回の井上組長の自宅の3点セットには、豪華な調度品だけでなく、抗争の生々しい爪痕も記されている。前出の元組員によれば、

「玄関のでかい壺と皿は、井上組長のスポンサーともいわれる懇意のXさんからの贈り物だったと思う。虎の置物は、井上組長を慕っていた山口組のある親分がプレゼントしたもんやったはず。

写真にあるのはほんのごく一部。真偽は別にして、数千万円という調度品や絵画もあるらしいし、そうしたものが倉庫や押し入れに山盛り積まれている。

ネットオークションに出せば落札されるような、湯飲み、灰皿、グラスなどがとんでもない数ありますわ」という。

また、資料には暴力団組長の自宅ならではの、禍々しい刻印も記録されている。というのは、周辺は閑静な住宅街だが、抗争の中で、井上組長の自宅は六代目山口組から何度も「攻撃」を受けているからだ。

2022年6月には、けん銃で自宅の門付近を銃撃した六代目山口組の組員が逮捕された。また2025年1月には、六代目山口組の組員がロープを使って井上組長宅に侵入し、駐車場に停車していた車に火炎瓶を投げつけ放火。駆け付けた神戸山口組の組員や兵庫県警の警官に拳銃を向けている。

井上組長はどこに住むことになるのか?

「3点セット」は、その事情をこう記している。

《物件3建物の1階勝手口付近に最近、火炎瓶が投げられて一部、破損しました》

裁判所が物件の調査にあたった際の様子も、

《兵庫県警察神戸北警察署 警察上の援助要請及び打合せ》

《令和7年12月4日および令和7年12月12日、債務者(井上組長)の抵抗等が予想されたため、警察上の援助を受けて臨場》

と一般的な競売物件にはない、緊迫感とともに描かれている。

兵庫県内で「事件モノ」と呼ばれる不動産を手掛けた経験がある不動産業者は、こう語る。

「井上組長の自宅となれば、事件モノでも最上位にランクされるでしょう。ヤクザ関連の物件は、一般的に3割から半額と言われるほど安くなります。今回の最低落札価格も、思ったより3割ほど高い印象があります。土地も高台の傾斜地で、取り壊して戸建てを分譲するにも難しい。井上組長もすぐに退去するとも思えない。なかなか手が出しにくい」

元山口組顧問弁護士の山之内幸夫氏は、自身のYouTubeチャンネルで「襲撃に備えて、巨大な壁をつくっていた」「いわくつきの物件を落札する人がいるのか」と疑問を呈していた。

だが、先の元組員は

「競売で自宅がとられたら、井上組長がどこに住むことになるのか。暴力団は賃貸物件は借りれないし、ましてや抗争で狙われる立場の井上組長。そのへんのマンションに転がり込むようなことはできません」

と、組長の行く末を危惧している。

知人が代理で落札して住み続けるという「奥の手」も考えられたが、

「代理で落札したら、暴力団との密接交際者として認定されかねない。井上組長に貸すにしてもそれなりの賃貸契約書を交わす必要もある。そんな物件に手を出したら、銀行口座は凍結され、仕事も生活できません。もし落札する人がいるとするなら、事情を知らない中国人じゃないですか。高台にあり、敷地も広く、和風で立派な建物ですからね」(前出・不動産業者)

とみられていたところ、実際、3月24日の開札では「中国系の民間企業が購入した」という情報が流れた。8089万円という、中国では縁起がいい「8」がならんだ数字からだと推測される。

いわくつきの豪邸が正式に売却決定されるのは4月15日のこと。本家・豪邸の競売で、抗争と井上組長の今後はどうなるのだろうか。

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