ヴァイオリニスト・宮本笑里さん

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自身のコンサート活動はもちろん、CMなど多方面のメディアで活躍中のヴァイオリニスト・宮本笑里が、7年ぶりに開催されるメガヒットコンサート『live image(ライブ・イマージュ)』に出演。加古隆(ピアノ)、小松亮太(バンドネオン)、鳥山雄司(ギター)、葉加瀬太郎(ヴァイオリン)、羽毛田丈史(音楽監督・ピアノ)と『live image』初期のメンバーが集まることも話題のステージ。本番に向けた意気込みと、思い出を伺いました。

【写真】笑顔でインタビューに答える宮本さん

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『live image』再び開催

ーーTVや映画などの映像音楽を中心に良質な音楽を集めたリラクゼーション・コンピレーション・アルバムの代名詞として、シリーズ累計350万枚のセールスを記録している『image』。2000年の第1作目以来、いまなお支持され続けている人気シリーズで、2026年1月7日には最新アルバム『iimage 2026 -emotional & relaxing-』がリリースされた。
このアルバムと連動する形で開催されているのが『live image』だ。日本を代表するアーティストが癒し系映像と共に生演奏を披露。美しい映像や楽曲にまつわるトークも楽しめるコンサートとして、これまで計233公演、累計約63万人を動員してきた人気プログラムとなっている。2020年には20年目の記念コンサートを予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。以後開催はなかったが、今回約7年ぶりに『live image』が復活する。

やっと『live image』が帰ってくる! 開催の知らせを聞いた時は、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。本来は2020年に集大成となる20周年コンサートを開催する予定でしたがコロナ禍で中止になったため、約7年ぶりの開催となります。以前のように音楽を楽しみ、コンサートに足を運ぶことがようやく日常に戻ってきたようになりましたが、『live image』が再び開催できることは大きな奇跡だと思っています。

『live image』は、2000年8月にリリースされたリラクゼーション・コンピレーションCD『image』に基づいて同年に開催されたコンサートです。私の父(元オーボエ奏者・宮本文昭さん)が立ち上げメンバーのひとりだったのですが、当時はこういった形のライブが開催されること自体が珍しく、みんな手探り状態だったそう。それが新鮮で楽しかったと、よく口にしていました。

ーー7歳でヴァイオリンを始めた笑里さんは、14歳の時にドイツ学生音楽コンクール・デュッセルドルフ第1位に入賞。2007年には『smile』でアルバムデビュー。クラシックとポピュラーの両ジャンルを横断し、新しいヴァイオリン音楽の楽しみ方を発信し続けている。父である宮本文昭さんも、超絶的技巧を持つ世界的名手、ソリストとして多くのファンを魅了。ステージやCMなどでの微笑ましい親子共演も話題となった。現在は40年に渡ったオーボエ奏者としての活動にピリオドを打ち、指揮者、そして教育者として後進の指導に取り組んでいる。現役奏者だったお父様が『live image』立ち上げに尽力していたことは、まだ学生だった笑里さんも記憶にあるという。

私はまだ高校生で本番は客席から楽しんだのですが、クラシックの生音とは異なり、マイクを通した音を浴びるという経験が初めてで、ものすごい衝撃を受けたんです。出演されている皆さんの奏でる音楽の素晴らしさはもちろん、人柄の滲み出るお話も楽しくて。「いつか私もこのステージに立ちたい!」と強く思ったことを覚えています。


当時高校生の私はマイクを通した音を浴びるという経験が初めてで、ものすごい衝撃を受けたんです

『live image』の思い出

2007年にプロデビューし、2008年の『live image 7』出演でその夢を叶えることができたのですが、あの時の緊張は今でも忘れられません。私なんかが出てもいいんだろうか? という不安を抱えながらも、このチャンスを大切にしなければと、全力で挑みました。大先輩方からは音楽家としての振る舞いはもちろん、お客様を楽しませるトークなど、エンターテイメントな要素までたくさん教えていただきました。クラシックコンサートというと構えてしまうという方も多いと思いますが、『live image』はリラックスできる空間演出がとても魅力的。そこが多くの皆様に愛された理由だと思います。

『live image』の思い出というと、やはり憧れの方とのコラボレーションが忘れられません。ヴァイオリニストの巨匠・古澤巌さんと初めてコラボさせていただくことになった時、父に「お前には古澤さんのような人の心を掴む演奏はまだできない」と言われたんです。古澤さんにもアドバイスをいただきながら、必死になって食らいついたことを思い出します。小松亮太さんとのコラボも非常にスパルタで。人を引き込む力というものがアーティストにとっては大事なのだと実感しました。キャリアのある方こそ、見えないところで努力を重ね続けている。だからステージで自由に演奏ができるんですよね。

私も2022年にデビュー15周年を迎え、ようやく父から怒られることはなくなりました。ヴァイオリニストを目指し始めた時から、一度も褒められたことがなかったのですが、ここ数年は褒め言葉の並ぶ長文のメールが送られてくるので、逆に怖い。(笑)

実はチョコマニア

ーーヴァイオリニストとして着実にキャリアを重ね、ベストアルバムも2枚リリース。家庭では母としての顔も持っているが、アーティストとして日々の研鑽は欠かせない。

常に自分の現状を把握していたいので、練習時にも必ずボイスレコーダーを使って録音をし、今の音はどんなふうに聴こえるのか、ちゃんと届けたい音色になっているかを客観視するようにしています。最近は朝ごはんの支度を済ませて、子供が食べている間に音階を合わせ、学校へ見送ったらお昼まで練習するというパターンが多いですね。

ーー娘さんも音楽に興味を持ち始めているという。その姿にかつての自分を重ね、かつては師弟関係でもあった父親からの厳しいレッスンを思い出すという笑里さん。

娘も11歳になり自分でできることが増えたので、ありがたいなと思いつつ、精神面に気持ちを傾けなければいけない時期に入ってくると思うので、そこは以前よりも気をつけていってあげたいです。彼女も趣味で楽器をやっているのですが、時々、かつての父のように口を出してしまうことがあり、ハッと我に返ることも(笑)。娘はまだまだいろんなものを吸収する時期。今度の『Live image』開催をとても楽しみにしてくれているので、音楽の素晴らしさをたくさん浴びて欲しいです。

音楽を聴くことも大好きですが、最近の趣味は写真を撮ること。写真の世界も触れて見ると、とても奥深いですね。撮りたいものを一番美しい状態で撮ってあげたいという気持ちが強く、音楽同様、ついつい根を詰めてしまいます(笑)。リラックスしたい時には、コーヒーとチョコレートでホッとひと息。実はチョコマニアで、味はもちろん職人さんのこだわりに惚れ込んでしまうタイプです。(笑)

「帰ってきた!」と感じていただけるはず

7年ぶりの開催となる『live image』ですが、みなさんプロフェッショナルな方々ばかりですので、集まれば一瞬で音が決まると思います。人と人との繋がり、そのご縁と大切さを音で表現しました。メロディーラインも明るめで、聴いただけで元気になれるサウンドです。CDとコンサートではまた違った響きになりますので、ぜひどちらも楽しんでいただきたいです。

『live image』ファンの皆様の中には、父の出演を期待されていた方もいらっしゃるかと思います。私自身も同じ気持ちで何度も説得したのですが、自分自身が納得のいく姿を見せられないという気持ちが強いようで…。きっと客席にはいると思いますが、もう一度メールを送ってみようかな。(笑)

これまで『live image』に来たことがあるという方ならば、きっと会場に入られた瞬間から「帰ってきた!」と感じていただけると思います。

初めての方も全く緊張することなく、馴染みやすいプログラムになっていますので、日々の疲れを癒すべく、最初から最後まで音楽の世界に浸っていってください。


馴染みやすいプログラムになっています。最初から最後まで音楽の世界に浸っていってください。