鹿児島読売テレビ

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 種子島沖の馬毛島で自衛隊施設の建設工事が始まってから3年が経ちました。着工当初と比べ観光業には、ある変化が起きているといいます。住民たちは基地の整備。そして、整備後の種子島の未来を様々な思いで見つめています。

 西之表市街地から西に12キロ離れた馬毛島――。

 船からは、大きな構造物が目立ち、至るところで重機が動いている様子がうかがえます。この日は建設工事に反対する漁師たちが上陸。漁師たちが漁業領地として利用してきた「入会地」への立ち入りを求めました。

(防衛省の職員)
「本日の立ち入りは認められません」

(漁師・濱田純男さん)
「自分たちの漁業領地に入るのは正当な理由じゃないですか」

(防衛省の職員)
「立ち入りには、国有地を通過するところがあるので、そのために代理人と調整している」

 施設整備の工事が始まり1月で丸3年。無人島だった島は、造成が進み姿を変えつつあります。

 2023年1月。

(FBS・カメラマン)
「馬毛島に船が接岸し、作業員が上陸を始めました」

 アメリカ軍の空母艦載機陸上離着陸訓練、いわゆるFCLPの移転を伴う自衛隊施設の整備に向けた工事が始まりました。公表されている資料などを基にした完成予想図はこちら。中央に長さ約2.5キロと1.8キロの滑走路が造られます。

 九州防衛局によりますと12月には管制塔が整備され、滑走路の舗装や船の係留施設の工事が進んでいると言います。滞在する工事関係者は、2025年10月時点で約6000人とピークに達しています。地元では着工当初から工事関係者の増加による宿泊施設の不足を懸念する声が上がっていましたが、今はある変化が起きているようです。

 西之表港の近くにあるホテル。工事関係者の利用が多いキャビンとカプセル型の客室に空きが出始めていると言います。

(種子島あらきホテル・荒木政臣専務)
「1、2年目を終えて絶対的にお客様の数が減ってきたのはある」

基地工事による“馬毛島バブル”後を見据えこんな動きも。荒木専務を中心に種子島の自治体や民間の事業者で去年からバブル後の観光客の増加に向けて会議を開いています。

(種子島あらきホテル・荒木政臣専務)
「観光のお客様に対してしっかりPRをしていくのが大事。今の時期からアフター馬毛島を見据えた動きに取り組んでいる」

バブル後を見据えているのは観光関係者だけに留まりません。

 種子島漁協では漁業者が海上タクシーや工事の警戒船として従事しています。工事が終わった後も再び漁業を続けられるような体制づくりに取り組んでいます。

(種子島漁業協同組合・荒河勝文組合長)
「同意した以上は、工事が終わった後も更に漁業が発展するようにチャンスと捉えて、工事が終わった後の新しい漁業に向けて頑張っている」

 防衛省は、新年度の当初予算案に馬毛島関連で1270億円を計上し整備を進めます。当初の計画より3年遅れ2030年3月末に完成する予定の馬毛島基地。住民たちは基地の整備、そのあとの未来を様々な思いで見つめています。