【特集】価格高騰…どうなる年末商戦①「ケーキ店も苦しい」クリスマス事情【長野】
特集です。
様々な値上げに翻弄された2025年も、残すところ1か月余りとなりました。
迎える年末商戦、定番のクリスマスケーキや、正月の食卓を彩る海の幸にも、価格高騰の波が押し寄せています。
飯山市・パティスリーヒラノ 平野信一さん
「やっぱりこの時季はイチゴですかね。11月出始めですけど1050円ぐらいしているんで、1パック。昔は550円とか、そういう時期もあったんですけど、遠い昔の話…。」
今月6日から予約が始まった今年のクリスマスケーキは全部で8種類。例年、1100個ほど売れるといいますが…。
平野信一さん
「クリスマスケーキというのは、昔から忙しいときに集中して作るので、(売上)金額は行きますけど、そんなに利益って出ないですよ。原材料も高くなるし(従業員の)皆さん、残業もしなくちゃいけないし。どこのケーキ屋さんも、いま苦しいかなと思っています。」
こちらは生クリームとイチゴの定番ケーキです。直径15センチ、5号サイズの値段は、2022年まで税込み3024円でした。それがおととしには3510円。去年は3780円。そして、今年ついに4000円台に突入。4104円と、去年から300円余り値上げしました。
背景にあるのは原材料費の高騰です。
エッグショックが後を引く卵をはじめ、小麦粉や乳製品など、軒並み、去年に比べ1割から3割増し。特に、チョコレートに至っては倍の値段に跳ね上がっているといいます。
従業員およそ30人を抱える中、少しでも無駄をなくすため、クリスマス前日まで受け付けていた予約も、去年からは10日前で締め切っています。
平野信一さん
「ずっと(予約受付を)やっていると、計画が立てられない。原材料も高いし、人件費もすべて上がっているので、無駄は出したくないと。」
守りたいのは変わらぬ味とお客さんの笑顔です。
平野信一さん
「(赤字ぎりぎりのところでやられている感じですか?)クリスマスケーキに関してはそんな感じです。特に、子供さんとかね、楽しみにしていらっしゃるんで、おいしいなって言ってもらえるように、笑顔になってもらえればいいかなと思っています。」
ある調査(テイクイーツ調べ)によると、今年、ネットで予約されたクリスマスケーキの平均単価は7137円。去年と比べて260円高くなっています。一方で、売り上げは去年よりおよそ4割増えていて、値上げを上回る、消費者の購買意欲の高さも伺えます。
消費者は…。
30代主婦(クリスマスケーキ予約済み)
「紅茶のクリームとフルーツをたくさん使ったようなケーキにしようと思っています。4000円ちょっとだった。クリスマスとお誕生日とかそういう日は買いたいと思う。」
30代主婦(手作りケーキを予定)
「キャラクターのケーキとか好きなんですけど、ちょっと手が出せない感じなので、自分たちで作って少し安いけどキャラクターのケーキができたらいいなって。」
30代会社員(クリスマスケーキ購入予定)
「結婚して初めてのXmasなので、2人で食べられるぐらいのサイズのものがあれば。(予算は)5000円以内ぐらいかなと思っています。」
長野市にあるパン専門店が作るクリスマスケーキ。その、お値段は…?
トラントロア オーナーシェフ高良大地さん
「1万2960円です。自分が作りたい素材でケーキを作ったらどうしてもその値段になってしまう、というところなので。」
使われるのは北海道産の生乳で作られた生クリーム。イチゴはほぼ無農薬で栽培された和歌山産の「まりひめ」。
スペシャルと銘打ったこのケーキは、店がオープンした5年前から販売されています。当初から税込み価格で1万円を超えていましたが、ここ5年でおよそ2000円値上がりしました。
もともと洋菓子店としてオープンした店は去年、パンの専門店に方向転換。それでも、かつてのケーキの味を求める声も多く、今年のクリスマスケーキは、この1種類だけ店頭販売することにしました。(※冷凍発送のケーキはすでに予約完売)
高良大地さん
「僕はケーキ屋さんではない以上、違った価値をご提供するところにシフトした感じなので。おいしく召し上がっていただいて、少しでも笑顔になってもらえればうれしいなと思います。」
そして、値上げの波は食卓を彩る海の幸にも…!
市場では。
「きょう、カキ入荷ないみたいなんですよね。」
夏の暑さが年末年始にも影響を及ぼしています。

