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完璧なレーシングカー

日本市場における公式ディストリビューターとして発足した『ラディカル・ジャパン』は先日、千葉県南房総にあるアジア初のプライベートドライビングクラブ、『THE MAGARIGAWA CLUB』でメディア向けのお披露目イベントを開催。レースカー『SR3 XXR』の試乗も可能となった。

【画像】レースカー『ラディカルSR3 XXR』日本導入開始! 全63枚

そこで我々は、スーパースポーツやレーシングカーの解析能力には定評のあるレーシングドライバー、檜井保孝にステアリングを委ねることにした。まずは試乗した第一印象から聞いた。


メディア向けお披露目イベントで公開されたレースカー『SR3 XXR』。    ラディカル・ジャパン

「ラディカルSR3 XXRは完璧なレーシングカーです。ラディカルは10年ほど前に公道走行可能な車両に乗りましたが、今回乗ったものは全くの別物でした。試乗して最初に感じたのは『なんて速いマシンだ! とにかく楽しい!』というもので、『まだいける、まだいける!』とどんどん攻めていきたくなりました」

車重はわずか620kgで、1500ccの自然吸気エンジンは232BHPを発揮する。

「スペック表にはありませんが、1万回転まで回るそうです。6速シーケンシャルギアボックスのパドルシフトは非常にスムーズで違和感がなく、特にシフトダウン時のマネジメントが巧みでキレイに回転が合致します。シフトアップも以前のような『パッシュンパッシュン』という音ではなく、『カチャッカチャン』と素早く反応し、気持ちいいものでした」

非常にコストパフォーマンスが高い

タイヤはハンコック製のスリックを装着している。

「スリックタイヤによる非常に高いグリップ力と、適切なダウンフォースにより、高速域でも車体が安定しています。簡単に攻略できる種類のマシンではないものの、その安定性から攻め込む楽しさがありました。


走行準備をする、今回インプレッションを担当した檜井保孝。    AUTOCAR JAPAN

タイヤはハンコック製で、メーカー公称は500kmですが、テストでは1000km走行しても問題なかったそうです。交換費用は1セット25万円と高めですが、世界中のワンメイクレースで使われる専用タイヤとのことです。

価格の話でいいますと、車体が軽いのでブレーキなど部品の消耗も少なく、メンテナンス費用はそれほどかからないはずです。部品も日本国内で調達可能で、すぐに交換部品が出るそうです」

車両価格はベースで2158万9000円(税別)と高価ではあるが、レースカーと考えると高くはない。

「速さの点ではF3よりも少し遅い程度で、価格とランニングコストを考えると非常にコストパフォーマンスが高いです。GT3車両のように多くのスタッフを必要とせず、オーナーとメカニック1〜2名でレース参戦できるほどで、ハイスペックなレーシングカーとしては手軽だと思います。

市販車ベースではなく、レースをするために作られた車両であり、乗り心地やバランスも素晴らしい。レースを始める上での良いベース車両だと言えます。ふたり乗りが選べるので、横にインストラクターが同乗してステアリング操作やG発生のタイミングなどを具体的に教えられますから、運転技術向上に非常に役立つレーシングカーですよね」

各サーキットに合わせた基準セッティングを提供

ラディカル・ジャパンは新たに『ラディカル・カップ・ジャパン』を2026年より開催予定。新たなワンメイクレースが日本でもスタートする。

「各サーキットに合わせた基準セッティングを提供するそうです。これまで日本でラディカルは『数あるイギリスのスポーツカーのひとつ』として捉えられていましたが、今回はレーシングカーとして導入され、『サーキットで遊んでレースもできる』という、これまで日本にはなかった新しい選択肢となります」


「サーキットで遊ぶのに適した万能選手なマシン」と檜井保孝は評す。    ラディカル・ジャパン

ラディカル・ジャパンを立ち上げた『クラフト・パンブー・レーシング』は、各カテゴリーに参戦中のレースチームだ。

「恐らくオプションだと思いますが、走行データロガーとカメラが連携したシステムも用意され、ピットで具体的な走り方を説明できるなど、『レースをわかっている人たちがやっている』と感じました。

SR3 XXRはプロドライバーだけでなく、一般的なレベルのジェントルマンドライバーでもレースを楽しめます。サーキットで遊ぶのに適した、バランスが良く、楽しく、スピードも備わり、かつ運転の仕方を教えることもできる万能選手なマシンです!」

SR3 XXRの他にも入門モデル『SR1 XXR』とターボを搭載する『SR10 XXR』をラインナップする。

「400BHP以上あるSR10にも興味があります。乗ってみたいです! ですがジェントルマンドライバーにとっては232BHPのSR3 XXRが程よいパワーで、安心して楽しめると思います」

ラディカルSR3 XXRのスペック

●出力:232BHP
●車重:620kg
●全長:4077mm
●全幅:1799mm
●ベース車両価格(税別):2158万9000円
●ボディ:軽量スペースフレーム構造シャシー
複合素材製ボディ、フロントスプリッター、リアディフューザー
カーボンファイバー製二段式(バイプレーン)リアウイング(ハイダウンフォース仕様)
LEDランニングライトおよびブレーキランプ
●エンジン
RPE第5世代1500cc直列4気筒16バルブ
ドライサンプ(専用メカニカルオイルポンプ)
電子制御ドライブ・バイ・ワイヤスロットル、オーバーヘッド式燃料噴射
カーボン製エアボックス
ハイフロー・レーシングエキゾースト(静音サイレンサー装着可)
●パワートレイン
ミドシップ/後輪駆動
6速一体型シーケンシャルギアボックス
クワイフ製ファイナルドライブ+リミテッドスリップデフ
自動ブリッピング付き空圧式バドルシフト
●ブレーキ
フロント&リア:ラジアルマウント4ポットキャリパー
280×25mmフルフローティング48ペーンディスク
ラジアルセンターロック式鉄造アルミホイール
フロント8×15、リア10.5×16タイヤ
ハンコックレーシングタイヤ(スリック&レイン仕様)
●コクピット
ふたり乗り/ひとり乗り仕様シャシー選択可能
LCDディスプレイ内蔵フォーミュラステアリング
ステアリングからエンジンマップ調整可能
ダッシュボードにブレーキバイアス調整ノブ
GPS内蔵スマーティカム・ビデオシステム搭載
●サスペンション
調整可能なNik-linkサスペンション
前後:ウィッシュボーン
調整式プッシュロッド
軽量でメンテナンス性の高い鋳造アップライト
前後ともに交換可能なロールバー
イントラックス製シングルアジャスタブルダンパー
●オプション
APレーシング製ブレーキアップグレード
イントラックス製トリプルアジャスタブルダンパー
カーボンファイバー製フロントスプリッター&リアディフューザー
カーボンファイバー製ダッシュボードアップグレード
コクピットセーフティストラクチャー
エアジャッキシステム
ドライブレーク式給油システム
サーキット用静音サイレンサーシステム
耐久レース用LEDヘッドライト
タイヤ圧/温度モニタリングシステム
バイオ燃料対応(フレックスフューエルセンサー含む)
ボディカラー:7色から選択可能
ハーネスカラー:5色から選択可能
工場出荷時にグラフィックパッケージ選択可能


ラディカルSR3 XXRのベース車両価格は、税別で2158万9000円。    ラディカル・ジャパン