メスの体に吸収されるオス!恐るべしチョウチンアンコウの生態【眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話】

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チョウチンアンコウのオスは、メスの体に吸収される

寄生しつつすべてを捧げるオスの一生

頭からチョウチンのような発光体をぶら下げた独特な見た目で知られるチョウチンアンコウ。真っ暗な深海で生きていくために、このような風貌になったと考えられています。暗闇の中、チョウチンの光を求めて、イカや小魚などのさまざまな獲物が引き寄せられてくるのです。

明かりを求めて引き寄せられるのは獲物だけではありません。チョウチンアンコウのオスも、この明かり目がけてやってきて、メスに近づくのです。真っ暗な深海ではメスに出会うことも大変なことですから、そのチャンスは絶対に逃せません。

メスと出会ったオスは、メスの体に噛みつくと、なんとオスの口とメスの皮膚が一体化してしまうのです。さらには、一体化した皮膚を通してメスから栄養分を分け与えてもらうといった寄生状態で、メスとともに生き続けます。メスの全長が40cmなのに対してオスはたったの4cmしかないため、メスにくっついている姿はまるで寄生虫のようにも見えるでしょう。

そうして栄養分を供給してもらえるようになると、自分でエサを探す必要もなくなるので目が退化し、消化器官もなくなります。ついには生殖器官だけが残り、受精に至ります。メスの体に吸収されて生涯を終えるのが、チョウチンアンコウのオスの定めなのです。

チョウチンが発光するしくみ

<バクテリアが発光している>
釣り竿のようになったチョウチンアンコウの発光体。実はそのものが光っているのではなく、そこを住処としているバクテリアが光っている。また、このチョウチンを持っているのはメスだけ。

謎多きチョウチンアンコウのオスの生態

メスの全長のたった10分の1

メスが全長40cmほどに対して、オスはその10分の1の4cmほど。

一度会ったら一生離れない

オスがメスの体に噛みつくと、皮膚が一体化し、メスから栄養分を供給してもらい寄生するように生き続ける。

生殖活動を終えると生涯が終わる

オスの体内からメスの体内へと精子が送られ、生殖活動が行われることでオスの生涯は終わる。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話』監修:さかなのおにいさん かわちゃん