毛嚢炎とは?市販薬は使える?


毛嚢炎とは毛包炎とも呼ばれ、毛穴の奥の毛根を包んでいる毛包に細菌が感染することによって起こります。

毛穴のある位置に赤く膿がたまった発疹ができ、痛みやかゆみ、熱感などの症状を伴う場合があります。毛嚢炎が起こる部位としては、顔や首の後ろ、臀部、陰部などが多いですが、全身どこにでも起こる可能性がある症状です。治療には菌を殺すはたらきの「抗生物質」が使われます。市販されている抗生物質は塗り薬のみで、飲み薬を使いたいときには医師の処方が必要です。


毛嚢炎の原因
毛嚢炎は、引っかき傷やひげそりでできた傷などから黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌などの細菌が感染することによって起こります。また、皮膚が清潔でない場合には、皮膚の常在菌であるマラセチアが毛包内で増殖して炎症を起こし、毛嚢炎を引き起こすことがあります。ステロイド外用薬の不適切な長期使用にも注意が必要です。ステロイドは免疫を低下させるため、細菌が毛包内で増殖しやすくなり、毛嚢炎を引き起こすことがあります。


【繰り返さないために】毛嚢炎の予防方法はある?
毛嚢炎の予防の基本は皮膚を清潔に保つことです。石けんなどを使って体を丁寧に洗うよう心がけましょう。また、脱毛やひげそりを行うと皮膚表面が傷ついてバリア機能が低下し、雑菌が繁殖しやすくなります。処理の前後は皮膚を清潔にして、処理後はしっかりと保湿するようにしましょう。また、睡眠不足やストレス、栄養の偏りにより免疫が低下しすると、毛嚢炎が起こりやすくなります。十分な休養とバランスの良い食事をとれるように生活習慣を整えましょう。


【症状別】毛嚢炎におすすめの市販薬の選び方




毛嚢炎に対して市販薬で対応する場合は、抗生物質を配合した塗り薬を使用するとよいでしょう。また、毛嚢炎は皮膚の炎症やかゆみを伴うことが多いため、抗炎症成分やかゆみ止めの成分を配合したものを症状に応じて使い分けることをおすすめします。

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炎症がひどい症状にはステロイド配合
毛嚢炎は基本的には抗生物質を使用して治療しますが、炎症がひどい場合は抗炎症成分であるステロイドを配合した外用薬の使用がおすすめです。

ステロイドはその作用の強さにより5段階にランク分けされますが、市販薬として販売されているのは下から3番目の「ストロング」の強さのものまでです。皮膚が薄いところに作用の強いステロイドを使用すると副作用が出やすくなるため、部位に応じて使い分けるのがよいでしょう。


顔やデリケートゾーンの症状にはステロイド非配合
顔やデリケートゾーンなどの皮膚の薄い場所にステロイドを使用すると、皮膚の萎縮(いしゅく)や赤みなどの副作用が現れるおそれがあるため、そのような部位にはステロイド非配合の外用薬の使用がおすすめです。

そのため、ノンステロイドで抗菌成分を配合した外用薬を選びましょう。軟膏やクリームなど、製品によって使用感に違いがあるため、肌の状態やご自身の好みに応じて使い分けるとよいでしょう。


かゆみを伴う症状にはかゆみ止め配合
毛嚢炎は皮膚の炎症にかゆみを伴うことがあります。かゆい部分をかいてしまうと、傷ができたり、雑菌が入ったりして症状が悪化する可能性があります。

そのような場合は、かゆみを鎮めるかゆみ止めを配合した製品がおすすめです。かゆみ止めの成分としては、クロタミトン、ジフェンヒドラミン、リドカインなどがあります。炎症を鎮めたい場合は、抗炎症成分を配合した製品もあるので、そちらを選んでみるとよいでしょう。

毛嚢炎に使える市販薬を紹介しました。毛嚢炎の原因の1つは細菌感染です。抗生物質を配合した市販薬やステロイド、消毒剤などが役に立ちます。
薬以外にも、皮膚を衛生的に保つ、免疫力アップを心がけるなどすれば、早めに落ち着くでしょう。わからないことや不安なことがあれば、薬剤師または登録販売者に相談してみてください。