「まだ、半分を成し遂げただけ」町田FWデュークが悲願のJ2初優勝へ意気込み! ホーム最終戦の金沢戦へ、J1初昇格決定も緩みなし
昇格と並ぶ大きな目標の初優勝に王手をかけた状態で、同29日にホーム最終戦のツエーゲン金沢戦を迎える。今シーズン最後の町田GIONスタジアムでの大一番を前に、FWミッチェル・デュークにインタビューを実施した。
母国代表メンバーの常連でもあり、昨年開催されたカタール・ワールドカップでは、全4試合にスタメン出場。グループステージのチュニジア戦(1−0)で186センチの長身を活かしたヘディング弾を決めるなど、ベスト16入りを牽引した。
クラブ初のW杯スコアラーであるFWは、新天地の町田で開幕直後からスタメンに定着。エリキとの強力な2トップを形成し、31試合で8得点を挙げてきた。
インタビューの前編では、今季のチームの出来や、金沢戦への意気込みなどを訊いた。
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――J1昇格決定、おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。
まだ、半分を成し遂げただけです。我々の目的は、J2優勝と昇格でした。昇格はできましたけど、まだ優勝はしていないので、今は、半分、足をかけているというところですね。
――デューク選手から見て、黒田監督はどういう指揮官でしょうか。
黒田監督から発信されるメッセージは、とてもクリアです。何をやったら良いかが全て、選手には伝わっています。とても、分かりやすいです。
今季は、新加入だった私も含めて、たくさんの選手が変わりました。シーズン中も、いろいろな選手が試合に出ました。そのなかでも、監督が選手からしっかりと信頼を得ています。みんなが信じて、ついていっています。素晴らしい監督だと思います。
――今季のご自身の出来を、どのように感じていますか。
全体を通して言えば、上手くプレーできているのではないでしょうか。今の時点で、8ゴール6アシスト。シーズンはまだ残っているので、残りの3試合で、得点を二桁に持っていきたいですね。
今季は、怪我やオーストラリア代表への招集で、途中、出られない時期がありました。8試合ほど抜けた試合があり、その点は、もちろん残念でした。ただ、総じて言えば、しっかりプレーできています。
また、私の持ち味は得点だけではありません。例えば、エアバトルやプレスなど、いろんな仕事をして、チームに貢献している自信があります。そういったプレーも、上手くできていると思います。
――今シーズンのここまでで、ご自身のベストゴールを選ぶとしたら、どの得点でしょうか。
1つを挙げるとすれば、ホームのいわき戦(2−3)での得点ですね。残念ながら負けてしまいましたけど…。鈴木(準弥)がゴール前へ上げてくれたクロスに対して、技術と、タイミングが良かったと思います。ボールに当てたのが足の裏で、パッと当ててゴールインできました。あの得点が、今季のベストです。
【動画】デュークが選ぶ自身の今季ベストゴール!いわき戦の絶妙弾
――得点以外での貢献度も高いと思います。
相手の脅威になるのを目ざしています。ある程度、相手を撹乱させるとか、そういう仕事も織り込んでいます。
例えば、長崎戦(敵地、4−1)で、ロングキックに対して、私がフリックして、落としところにエリキが走り、その後に私の得点につながった場面がありました。あれが一つの例です。
あのようなプレーをすれば、相手のディフェンダーは阻止するために、必ず寄ってきますよね。寄ってくると、そこからスペースが空いて、そこに味方が走ってくる。そういう動きを、ずっとやっています。
ですから、自分の得点だけではなくて、チームのために、味方、チームメイトのために、どうやったらゴールを取れるかというのを、常に考えながらプレーしています。
――プレスも積極的に行なっていますね。
プレスも重要ですよね。相手に思うようにプレーをさせないこと。もちろん、ボールを奪えないにしても、相手が蹴ったボールが、しっかり味方に収まらないとか、パスが上手くいかないようにさせるような。
そこから我々がボールを取って、カウンターのチャンスに繋げることもできます。そういう部分では、プレスをしっかりかけて、我々のチャンスを作るためのディフェンスをする。そういう貢献を考えて、やっています。チームのために行なうという感じです。
町田は、J2第4節で1位に浮上し、9節で2位に後退したものの、すぐさま翌節で首位を奪還。11節以降は、一度もトップの座を譲ることなく快走してきた。
そのなかで、アクシデントが起こったのが8月19日の31節・清水エスパルス戦(2−3)だった。18得点でJ2得点ランキング1位を独走していたエリキが、負傷交代。左膝前十字靭帯断裂など、全治約8か月の重傷だった。
エースを失いながらも、首位の座を譲らない町田。デュークが思うその要因と、金沢戦への意気込みとは。
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――エリキ選手が負傷離脱後も、チームは首位を保っていますね。
不幸にも、エリキが怪我のために離脱することになりました。今シーズンのエリキの功績は大きかった。18ゴール・6アシスト。チームを引っ張ってくれる選手でしたから。怪我やアクシデントがなく、あのまま試合に出続けていれば、もちろん得点王が取れたでしょうね。
そんな彼が、チームからいなくなった。 我々がしなければならないこともたくさんありました。ただ、チームには底力がありました。彼が負傷した直後の山形戦(5−0)では、大勝しています。総合的に、みんなが彼のためにという思いがありました。みんなの力があったおかげで、山形戦で勝利できた。そういう力が、今まで首位を保つことができたのだと思います。
――いよいよ優勝に王手がかかっています。金沢戦への意気込みを教えてください。
しっかり勝ち切ることです。今まで応援してくれた方がたくさんいますので、勝って、勝利で、優勝して、皆さんの前で声援に対して返したい。次の試合は、絶対勝ちたいです。
我々のターゲットは、J2優勝とJ1昇格でした。昇格はすでに成し遂げたので、J2優勝を勝ち取りたいです
――ファン・サポーターの皆様に、メッセージをお願いします。
ファン・サポーターの皆さんに、ワクワクするような面白い試合を見せたいです。例えば、長崎戦(アウェー、6−0)や山形戦のような大差で勝つ試合はエンターテインメント性があり、面白いはずです。
ホームでは最終戦。スタジアムに来ていただきたい。私はファン・サポーター皆さんの顔を見たいですし、会場を満員にしてほしい。私たちも感謝の気持ちを持ってプレーしますので、お互いに感謝の気持ちを持てるように。ぜひ、スタジアムで見に来てください!
※後編に続く。
取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
