穴場かも?清水五条の西エリアのニューフェイス

東大路通をはさんで東側は、清水寺や高台寺などがある京都きっての観光スポット。それに比べると西側はさほど混み合わず、地元の人たちの生活に根ざしたエリアといえます。「Berry Button」があるのはまさしくそんな場所。地元密着のスーパーの向かいです。

店舗を運営するのは、双子の姉妹。在学中に起業した弱冠22歳のふたり。もともと韓国が好きで、京都の人気韓国カフェ「ノンカロン」でアルバイトをしたのちにこのお店を立ち上げ、瞬く間に行列のできる人気店にした実力者です。

1階に焼き菓子が並んでいるので、選んで会計をしたらイートインは2階へ。テイクアウトの購入も1階です。

店先に並ぶお菓子は、形はすこし変わっているものの素人目には普通の焼き菓子。どのあたりに韓国っぽさがあるのか教えてもらいました。

「Berry Button」の焼き菓子はここが「韓国っぽ」!

特徴的なのはマドレーヌ。フランス生まれのマドレーヌはホタテ型に生地を流して焼いた焼き菓子。一般的なマドレーヌは型の深さが1?程度なので、焼き上がり後の厚みも2〜3?程度です。それに対し「Berry Button」のマドレーヌはぽってりと膨んで、おへそが突き出たような特徴的な形。韓国で使われる大きな型を使っているのだとか。ちなみに店名の「Berry Button」は英語でおへそを意味するbelly buttonから命名されています。

「ティラミスマドレーヌ」350円

そしてここからが「Berry Button」ならでは。芯の部分を深くくりぬき、その部分にクリームを詰めます。しっとりした焼き菓子と、クリームのクリーミーな食感が交わります。実際に食べてみて驚くのが、良い意味で予想を裏切るあっさりとした後味。甘すぎないので、ぺろりと平らげてしまいます。

フィナンシェも一般的なものは焼いた生地のみのお菓子ですが、「Berry Button」のものは生地の表面をしっかりと焼き上げ、表面のザクッとした歯触りとまったりとしたクリームのコントラストを楽しみます。

人気の焼き菓子ランキングベスト3はどれ?

「抹茶フィナンシェ」330円

さて、常に16種類ほどの焼き菓子が並ぶなかで、最近人気のベスト3を教えていただきました。第1位はフィナンシェの抹茶。生地もクリームにも抹茶が入り、抹茶の風味、ほろ苦さがしっかりと感じられます。

「エッグタルト」350円

第2位はリピーターが多い「エッグタルト」。テイクアウトの場合は、家のトースターやグリルで軽く温め直してから食べるのがおすすめと教えてくれました。そのとおり軽くトーストすると中のカスタードクリームもほんのり温かく、表面の生地はサクッとして作りたてのような味が楽しめます。

(左から)「あんバターフィナンシェ」350円、「チョコレートミルクフィナンシェ」350円

第3位はあんバター。菓子パンでも人気のあんことバターの組み合わせです。ほんのり塩っけのある冷んやりとしたバターと甘さ控えめで小豆のうま味を生かした餡、生地もすっきりとした甘さでバランスがよくて美味。それぞれ味にしっかり特徴があるので、食べ飽きることがありません。

イートインならぽってりとしたクリームラテ&フィナンシェの組み合わせが最強

さて、商品とドリンクを選んだら、階段をあがって2階へ。スペースはあまり広くありませんが、テーブルやベンチが機能的に設置されています。

人気なのは自然光が入る窓際の席。

お客さんの多くが焼き菓子を3つくらい選ばれるそう。注文して食べきれなかった分はテイクアウトもできます。

「クリームラテ」650円と「チュロスフィナンシェ」280円

人気のドリンクは、クリームラテ。クリームラテと合わせるならプレーンフィナンシェやチュロスフィナンシェがおすすめ。

シンプルな焼き菓子にラテのクリームをつけて食べるのが人気の食べ方です。クリームもほとんど甘さがなく、さっぱりしているので重くありません。これなら甘党の人じゃなくても普通に3個食べられますね。

「フィナンシェ5点セット」1300円(一例)

ギフト用の箱も用意されているので、贈り物や手土産にもおすすめです。

スタンプカードにスタンプが10個たまると1個焼き菓子がもらえるそう。「思ったよりすぐにたまるんですよね…」と店主。行列を見て食べにきたご近所さんがリピートするなど評判が評判を呼び、オープンから1年も経たない間に人気店に。人気に浮かれることなく、よりおいしいお菓子を提供できるように、妹さんの方は韓国人パティシエのカフェに勤めつつ、腕を磨きます。
実際に食べてみて人気の理由がよくわかった「Berry Button」。これからどのように進化していくのか、未知数な可能性も含めて常にチェックしておきたいお店です。

■Berry Button
住所:京都府京都市東山区轆轤町110-7
TEL:なし
営業時間:11〜18時
定休日:金曜、他週1日不定休
アクセス:京阪清水五条駅から徒歩8分

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Photo: photo scape CORNER.大粼 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

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