新書発表会で語る謝長廷駐日代表(左)と著者の河崎真澄東京国際大学教授

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(東京中央社)台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)を題材にした書籍、「台湾民主化の闘士 謝長廷と台湾と日本」が日本で出版され、14日に東京で新書発表会が開かれた。

同書は産経新聞で連載された「話の肖像画」を書籍化したもので、台湾でも中国語訳され「謝長廷:台湾与日本善的循環」として出版された。会場には在日台湾人団体などの関係者も多く集まった。

席上で謝氏は、2018年に李登輝(りとうき)元総統の沖縄訪問に同行した際、李氏から11年の東日本大震災以降、台湾が輸入を停止していた福島など5県産食品の輸入再開を強く求められたエピソードを披露。自分のことを05年から約1年務めた行政院長(首相)を続けていると李氏が勘違いしていたのではないかと笑った。

著者の河崎真澄東京国際大学教授は中央社の取材に、謝氏がこれまでに数多くの場で弁護士として台湾の民主化に命を懸けたことに言及。「こういう人がいて初めて今の台湾があって日本があることを改めて感じた。ありがたいこと」と語った。

また謝氏と李氏について、共通点は「現実主義」だと指摘。異なる点は李氏には迫力があり、謝氏は「優しい」と語り、47都道府県を訪問して日本の民間の人たちを理解しているとし、底辺から政治を変えていく力があるとの見方を示した。

(楊明珠/編集:齊藤啓介)