【日本代表レポート】メンバー選考後に予選のときのパートナーとの競争が続く田中碧

13日、夜の気温が次第に下がってきているドーハに、いよいよ海外組も合流し始めた。この日、練習場に現れたのは冨安健洋、田中碧、久保建英、柴崎岳が加わった11人。ただし冨安と田中は別メニュー、久保も途中で練習を切り上げた。
練習後、田中が報道陣の質問に答えた。最も懸念されたケガの状況は「問題ない」と大丈夫な模様。ケガ人が相次いでいる森保ジャパンにとってホッと胸を撫で下ろすことになっただろう。
もっとも森保一監督がシステムを4-3-3から4-2-3-1に変更したため、田中はいろいろな選手とポジションを争わなければいけない状況になった。最大のライバルは、ワールドカップ最終予選中、トリオとしていいコンビネーションを見せてきた遠藤航と守田英正ということになりそうだ。
田中は「もちろん出たい気持ちもある」としつつも、「与えられた時間で来るものに対して全力で準備をする必要がある」と気を引き締めた。
さらにポジションがどうなろうと「出たときにやるかやらないか」「ワールドカップだからといって変わらないし、ピッチでしか自分を表現できない部分もある」といつもと変わらないと強調する。
そしてチームプレーに徹すると宣言。「出たときにやるべきことをやれば多分自分の価値も上がるだろう。でもまずはチームの結果、勝つことが何よりも優先ではあるんでそれを遂行するために自分に与えられた任務をやればいい」と語った。
各国代表チームが続々と集結しているドーハ市内では地下鉄駅の売店にオフィシャルグッズを並べる作業が始まっている。今週にはもうワールドカップが開幕することを考えると、早急な準備が必要なのはチームも大会も変わらない。
【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】