新型クラウンの詳細情報を入手

現行クラウン

次期新型クラウンについて先週公開した記事よりもさらに詳細な情報を入手しました。

以前はFRの廃止やパワートレインの一部、そしてSUVテイストを取り入れていると言った情報のみでしたが、今回はグレード構成やパワートレイン、ボディサイズやオプションといった内容を余すことなくお伝えします。

グレードは4種類

新型クラウンのグレードは以下の4種類が用意されます。

RS HI Leather Package HI BASE

文字通りスポーティな最上位グレード「RS」と従来のイメージを踏襲する「HI Leather Package」「HI」、そしてエントリーグレードの「BASE」というラインナップ。

全体的に新型クラウンの特徴には、顧客層の若返りを図るという目的がかなり色濃く反映されています。RSもその一つです。ただし、先代から乗り換えるユーザーのことも考えており、そういった方のために用意されているのが「HI Leather Package」という見方で良さそうです。

車両型式はRSが「TZSH35」、それ以外は「AZSH35」になります。これは後述するパワートレインに由来しており、RSのみターボ搭載していることから頭文字がTになっています。

■ローンチエディションも用意か

これら4グレードに加え、トランクとサイドドアにイージークローザーとキックセンサー、デジタルキー、ワイヤレス充電、ヘッドアップディスプレイが標準装備となる豪華な初回生産特別仕様車が設定される可能性もあります。

これは末尾に(F)がついた型式が確認されていることから予想されます。

2.4Lターボハイブリッドをトヨタ初採用

新型RXの2.4L Turbo HEVエンジン

パワートレインはRSとそれ以外(HI Leather Package、HI、BASE)で分かれていて、現在判明している情報を表にすると以下のようになります。

グレード RS それ以外 パワートレイン 2.4L直4ターボ
ハイブリッド 2.5L直4
ハイブリッド エンジン型式 T24A-FTS A25A-FXS 使用燃料 ハイオク レギュラー 駆動方式 電気式4WD
(E-Four Advanced) 電気式4WD
(E-Four) トランス
ミッション 6速AT
Direct Shift 6AT 電気式CVT 燃費 情報なし 22.4km/L モーター 前後モーター(リアはeAxle) バッテリー バイポーラ型ニッケル水素電池

エンジンおよび前後モーターの最高出力や最大トルクなど、詳細な数値は今のところ入手していません。

最も大きな変更点として、歴代モデルに見られたFR(後輪駆動)を廃止、全グレードハイブリッド4WDとなりました。

RSのエンジン「T24A-FTS」はレクサスの新型NX300に搭載されているものと同じ。NXでは最高出力279PS、最大トルク430N・mを発揮していますが、新型クラウンにはさらに前後モーターの出力も加わります。トヨタではこれを「2.4Lターボ デュアルブートハイブリッドシステム」と呼んでいます。

一方で2.5L直列4気筒ハイブリッドの「A25A-FXS」は、現行クラウンやカムリといった車種に搭載されているエンジンです。こちらについては特に大きな変更は見られませんが、強いて言うなら燃費が21.6km/hから22.4km/Lへと向上しています。

また、今回から搭載バッテリーを通常のニッケル水素電池からバイポーラ型ニッケル水素電池へと変更。これは新型アクアから採用された最新バッテリーで、従来型に比べて2倍の高出力を実現するとのことです。

また、リアサスペンションには新開発のマルチリンク式リアサスペンションとDRS(ダイナミックリアステアリングシステム)機構を採用。DRSはレクサスでも使用されている4WS(四輪操舵)システムの名称です。

ボディサイズから先代からの変化が見えた

数値 先代比 全長 4,930mm +20mm 全幅 1,840mm +40mm 全高 1,540mm +85mm ホイールベース 2,850mm -70mm オーバーハング 前:1,020mm
後:1,060mm 前:+155mm
後:-65mm 荷室容量 450L +74L

ボディサイズの数値は全グレード共通で、いずれも先代から大型化。特に気になるのはやはり車高が8cmも高くなっており、レクサス UXなどと同等になっている点です。これはもちろん、かねてより噂されていた「SUVテイスト」の要素でしょう。オーバーハングの変化からも、外観は大きな変更が加えられそうです。

ホイールベースが短くなっている点も注目で、室内空間が先代より狭くなっている可能性も懸念されます。

一方で荷室空間は拡大しており、先代の弱点だった積載性能は改善されているようです。

■ホイール&タイヤサイズ

グレード タイヤサイズ RS 標準:225/45R21
オプション:225/60R18 HI Leather Package 標準:225/45R21 HI 標準:225/55R19
オプション:225/60R18 BASE 標準:225/55R19
オプション:225/60R18

上位グレードは大型となる21インチタイヤを採用。先代が18インチだったことを踏まえると、やはりここにもSUV化の影響が見られます。ただ、「HI Leather Package」以外には先代のように18インチタイヤがオプションで設定されています。

ホイールは全部で3種類。それぞれ以下の特徴を持っています。

タイヤサイズ 特徴 装着グレード 225/45R21 ・切削光輝&ブラック塗装
・ノイズリダクション無し RS 225/45R21 ・ノイズリダクションアルミホイール
・ダークプレミアムメタリック塗装 HI Leather Package 225/55R19 ・切削光輝&ブラック塗装 HI、BASE 225/60R18 ・詳細なし HI Leather Package以外に
オプションで設定

ボディカラーと内装色

「HI Leather Package」などでは既存のクラウンユーザーに適した落ち着いた色合いの内外装色が設定されていますが、上級グレード「RS」は内外装ともにイエローを中心としているようです。

■ボディカラーは全10色、ツートーンカラーを初設定

ボディカラーはモノトーン6色とバイトーン(ツートーン)5色が用意されます。クラウンにおけるバイトーンの採用は今回が初。このあたりも対象ユーザーの若返りを狙っていることが伺えます。

ボディカラーは以下のとおりです。

・モノトーン

ボディカラー名称 プレシャスブロンズ(新色) プレシャスホワイトパール プレシャスシルバー プレシャスメタル エモーショナルレッドII ブラック

・バイトーン

ボディカラー名称 プレシャスブロンズ
×ブラック プレシャスホワイトパール
×ブラック プレシャスシルバー
×ブラック プレシャスメタル
×ブラック エモーショナルレッドII
×ブラック プレシャスレイ(新色)

新色となるのはプレシャスブロンズ(4Y6)とプレシャスレイ(5C4)の2色。落ち着いたイエローのプレシャスレイはバイトーンのみで、RS限定色となります。

また、モノトーンにおけるブラックのカラーコードは202ですが、バイトーンで各色と組み合わされるブラックは227。ボンネット・ルーフ・リアがブラックになります。

■内装色は全部で4種類

グレード 内装色 使用素材 RS ・ブラック&イエローブラウン 本革 HI Leather Package ・ブラック(標準)
・フロマージュ
・ブラック&ダークチェスナット 本革 HI ・ブラック 上級ファブリック
&合成皮革 BASE ・ブラック ファブリック
&合成皮革

色の雰囲気については、「ブラック&イエローブラウン」は濃いカフェラテ、「ブラック&ダークチェスナット」はダークチョコレートのような色合いになるようです。

また、HI Leather Packageのみ3種類の内装が選択できますが、標準以外を選んでも価格はそれほど変わらないだろうとのことでした。さらに、フロマージュとブラック&ダークチェスナットのみ、トリム部分に雲柄を採用。雲柄がどのようなデザインなのかは現時点だと不明です。

■トヨタの新型車情報はこちら

安全装備などは新型ノアヴォクと同等

現行クラウン

採用される安全装備などは今年1月に発売した新型ノア&ヴォクシーとほぼ同等で、トヨタセーフティセンスを全車標準されます。

■ディスプレイオーディオは3種類

ディスプレイオーディオの仕様はグレードごとに以下の3種類が用意されています。

次世代ディスプレイオーディオプラス(RSのみオプション) 次世代ディスプレイオーディオ(BASE以外標準、BASEはオプション) ディスプレイオーディオレス(BASE標準)

なお、生産開始当初にRSを注文する場合、次世代ディスプレイオーディオプラス搭載仕様しか選択できません。

■ドライバーサポートパッケージ(仮称)

装備名称 ドライバーサポートパッケージ ① ② ドライブレコーダー ● ● パノラミック
ビューモニター ● ● パーキングサポートブレーキ
(人検知) ● ● ブラインドスポットモニター ● ● リアクロストラフィック
アラート ● ● リアクロストラフィック
オートブレーキ ● ● アドバンスドドライブ
(渋滞時支援) ● リモート機能付き
アドバンスドパーク ●

ドライバーサポートパッケージは1と2に分かれており、2には1の機能に加えて「アドバンスドドライブ(渋滞時支援)」や、「リモート機能付きアドバンスドパーク」といった上級機能が追加されます。

どちらもメーカーオプションなのですが、生産開始当初は必ずドライバーサポートパッケージ1を付ける必要があります。

■リアサポートパッケージ(RSのみ)

装備名称 イルミネーティッドエントリー 4:2:4パワーリクライニング バックウィンドウのサンシェード リクライニング&パワーシート シートアシストグリップ リア席シートヒーター リアオーディオ 助手席可倒ヘッドレスト リアエアコントロール

パッケージ名称どおり、後部座席の快適性を高める機能をまとめたパッケージです。上級グレードのRSでのみ選択できます。

■その他オプションに関する情報

CDやDVDの設定は無しで、オプションでも用意されません。ただ、ディーラーオプションでHDMIは用意されるようです。このあたりは既存もクラウンユーザーからするともしかしたら痛手になるかもしれません。

また、ここで紹介したオプション以外にもモデリスタやGRパーツの仕様も用意されます。

「クラウン群」というワードに注目

新型クラウンについてディーラーに共有されている資料の中に、「現代の多様なニーズに応えるべく、クラウン群の第1弾として新たなボディタイプのクラウンを投入」という記載があるということが判明しています。

これは新型が従来のセダン型でないことを意味していることに加え、あとから異なるボディタイプの派生モデルが投入されることも示唆しています。

現在トヨタディーラー内で流れている噂によると、SUVテイストに加え、セダンとワゴン、ハッチバックが登場する可能性があるようです。また、それらは「クラウンマジェスタ」のように固有の車名が与えられないのではないかとのことでした。

このあたりはまだ不確定情報ではありますが、歴代モデルのようなモデルを求めている方にとって、セダン登場の可能性が残っていることは喜ばしいことではないでしょうか。

生産開始は7月から、それ以外の日程は未定

新型クラウンは2つの工場で生産され、各工場で生産開始日が異なります。まず最初は7月6日に堤工場で、やや遅れて8月1日から元町工場で、それぞれ生産を開始するようです。

生産開始から半年間は、トヨタが定めた装備やオプションが最初から設定されている「推奨仕様」のみを生産するようです。つまり、推奨仕様に選びたくないオプションが含まれている場合は受注できますが半年間は生産されないということです。

世界初公開や記者発表、受注開始の日時は未定で、現在調整中だといいます。