加えて、ポートフォリオの変動を一定の範囲内で低減すべく、株式先物によるヘッジやキャッシュを用いることによるポートフォリオ全体のヘッジを行っています。この徹底した分析に基づく銘柄選択、機動的な資産配分、ポートフォリオ全体のリスク管理、これが好調なパフォーマンスに繋がっていると自負しています。

 たとえば、2020年2月から3月にかけ、新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界中の株式や社債市場が下落しました。当ファンドは、この感染拡大の影響が経済に及ぼす影響が不透明だったために、あらかじめ株式を一部売却して株式比率を低く抑え、キャッシュのポジションを高めに維持することにしていました。そのため、コロナショックによって世界株式は約30%下落、米国リート市場は約40%下落しましたが、当ファンドは20%以下の下落で収まりました。これはまさに当ファンドのリスク管理体制の効果であると考えています。

 その後、マーケットが反転する中では、3月後半以降は、増やしておいた現金を使って、売られて高利回りとなった債券や、割安となった株式に投資することによって、その後の反転上昇の恩恵を受けることができました。また、2022年は、インフレや金利上昇懸念を予想して、そういった不確実性を克服して、むしろ金利上昇によって恩恵を受けると考えられる金融やエネルギーなどのバリュー株の比率を上げて、逆に、債券のポジションを下げるという運用を行っています。また、株式先物によるヘッジポジションを増やすことによって、相場の下落にも備えています。

 ――当ファンドは、どのような投資家に適していると考えますか?

マルコ 当ファンドは好水準のインカムを求める投資家に適していると考えます。例えば、退職者や退職予定の方などです。投資家が直面する課題の1つは資産を使い果たさずに満足できる生活水準を退職後も維持することでしょう。ライフスタイルが改善され、退職後の人生が延びた現在、資金面の課題解決への需要は大きいとみています。

森山 老後の資産形成、また、資産運用しながらも原則として分配金を元本の取り崩さない程度の範囲内に抑えることで、受け取りながら使って楽しみたい方に選択していただけるファンだと思っています。まさに、人生100年時代を見据えた分配金の新しい仕組みを用い、使う楽しみが未来に長く続くように設計されたファンドとなっています。

 分配金の仕組みは、分配金を原則として投資対象の資産から期間中に受け取れる株式の配当や、債券の利息等の範囲内に抑えてお支払いするというスキームになっています。そのため、分配金の支払いによる元本の取り崩しや、投資資産の毀損を回避し、かつ分配金支払い後の投資資産の成長も同時に狙っていくような新しい発想を持つファンドとなっています。

 また、「みらい定期便」では、計画的に分配金を受け取りたいというお客様のニーズに応えるために、向こう6カ月間の目標とする分配金額を毎年1月と7月に公表しています。そして、その6カ月間の目標分配金額は変わることがありません。現在は、分配金額が35円です。最終的にお支払いする分配金は決算期に決まるものの、分配金支払い開始した当初から過去全ての期間において、目標分配金通りの分配金をお支払いしています。

 「みらい定期便」の主要投資対象となるファンドのポートフォリオ利回りは、2022年3月末時点で6.48%です。これは高配当株式や米国ハイ・イールド債の利回りと比較しても高い利回りとなっており、魅力的な水準になっています。これが、当ファンドが継続的に安定した利回りを提供できる源泉となっています。