Excelの書類作成で必須な「和暦」表示! 日付を簡単に和暦表示にする方法

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Excelで書類を作成する場合、日付を入力するシチュエーションは何かと多い。
Excelは、年月日形式で日付を入力すると、自動的に西暦で表示されるしくみになっている。

しかし見積書や請求書などの日付は、和暦(元号)でというオーダーや仕様も意外に多い。

そんなときは、セルの書式設定を変更することで簡単に和暦に変換できる。

今回は、Excelの日付を和暦で表示する方法をご紹介しよう。


■セルの書式設定を変更して和暦表示にする
日付を和暦表示にするには、以下の手順でセルの書式設定を変更すればよい。
西暦で入力していた日付が和暦に変換される。

1.対象のセルを選択して書式設定ダイアログを表示する
和暦表示にしたいセルを選択したうえで、「Ctrl」+「1」キーを押そう。




2.和暦の表示形式を設定する
「セルの書式設定」ダイアログが表示されるので、「表示形式」タブの「日付」を選択。右側で「カレンダーの種類」で「和暦」を選択し、上の「種類」から好きな表示形式を選択してから、「OK」をクリックする。




3.日付が西暦から和暦表示に変換される
西暦で入力されていた日付が和暦に変換された。もちろん、空白セルに対して事前に和暦表示を設定しておけば、「5/15」のように日付を入力するだけで、自動的に「令和4年5月15日」と表示されるようになる。





■「ユーザー定義」で和暦の表示形式をカスタマイズする
和暦表示と一口にいっても、
「令4/5/15」
このように簡略化した形式で表示したいときもある。

この場合は、セルの書式設定の「ユーザー定義」から、以下の手順で設定が可能だ。

1.「ユーザー定義」で表示形式を設定する
和暦表示にしたいセルを選択し、書式設定のダイアログを表示。「表示形式」タブの「ユーザー定義」を選択。「令4/5/15」の形式にするには、右側の「種類」の入力欄に「gge/m/d」と入力して、「OK」をクリックする。




2.設定した表示形式に変更される
この例では、日付が「令4/5/15」に変換される。なお、ユーザー定義で設定した「gge」の箇所は、「e」が和暦年、「g」は元号を表している。

この「g」の数によって和暦の形式が変わり、
「ge」の場合は「R4」
「gge」の場合は「令4」
「ggge」の場合は「令和4」

以上のようになる。
このルールを理解した上で、ユーザー定義から好きな表示形式を追加するといいだろう。





日本独自のルールである元号表記だが、グローバル化が進んだ現代でも幅広く採用されている。Excelで和暦表示が必要な場合は、今回解説した方法を使ってスムーズに表示してほしい。




執筆:しぶちん(ITライター)