GitHubがTorrent共有サイト「Nyaa.si」のリポジトリを復活

GitHubが、Torrent共有サイト「Nyaa.si」のリポジトリに対するアメリカ映画協会(MPA)からの削除申請を受けて、当該リポジトリを停止したものの、数日後に決定を覆してリポジトリを復活させたと、ファイル共有関連ニュースサイトのTorrentFreakが報じています。
GitHub Restores NYAA Repository As It Isn’t Clearly ‘Preconfigured to Infringe’ * TorrentFreak
Nyaa.siは日本や中国のアニメに特化したTorrent共有サイト「NyaaTorrent」の後継サイトで、海賊版のTorrentファイルを多くホスティングしています。かねてからMPAはNyaa.siを「大手海賊版共有サイト」と批判しており、閉鎖と和解金を要求していました。
しかし、Nyaa.siのソースコードが公開されていることから、サイトを閉鎖させてもクローンサイトが次から次に開設され、いたちごっこの様相を呈していました。そのため、MPAは大本となるNyaa.siのリポジトリの削除に踏み切ったというわけです。
MPAは「Nyaa.siはMPAに所属する企業の著作権をはじめ、数え切れないほどの著作権を侵害しています。Nyaa.siでは著作権侵害が主な用途となっているのは明らかです」と述べ、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいてGitHubにNyaa.siのリポジトリの削除申請を提出。これを受けて、GitHubは2021年1月14日付けで当該リポジトリの公開を停止しました。
GitHubがTorrent共有サイト「Nyaa.si」のリポジトリを停止、アメリカ映画協会からの申請を受け - GIGAZINE

GitHubによれば、リポジトリの公開を停止する前に、プロジェクトの開発者に連絡を取り、リポジトリを削除、あるいはリポジトリに変更を加えなければなりませんが、メンテナーからは返答がなかったとのこと。
通常であれば、この段階でNyaa.siのリポジトリが削除され、この一件は終わりとなるはずでした。しかし、GitHubの広報担当者は「メンテナーからの返事はありませんでしたが、どうすれば問題を解決できるのかをしっかり判断するため、GitHub側でもう一度審査をすることにしました」と、TorrentFreakに語っています。
GitHubによる再審査の結果、「Nyaa.siのソースコードには、MPAが主張するような『あらかじめ著作権侵害を意図していたような部分』が見られなかった」として、GitHubはMPAの主張は証拠不十分と結論づけました。

さらにGitHubは、「GitHubは、Nyaa.siのソースコードが著作権侵害を意図して構成されていることが立証されなかったことから、DMCAの削除ポリシーの要件を満たしていないと判断しました。そのため、一度公開停止にされたコンテンツを復元すると決定しました」と明らかにしました。
実際、記事作成時点ではNyaa.siのリポジトリは復活し、再公開されています。ただし、MPAがソースコードの中で著作権侵害を意図しているという部分を指摘した場合、改めて審査が行われるとのこと。
GitHubはTorrentFreakに対して「GitHubの全体の目的は開発者を支援することです。私たちは可能な限り開発者をサポートし、彼らのプロジェクトが法律の下でできるだけ利用できるようにします」と述べました。
