食べ物による窒息死、発生最多は「1月1日」 餅に要注意!!

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 めでたく新年が明け、皆がおせち料理やお雑煮などを食べて過ごす中、毎年のように目にする「餅による窒息事故」のニュース。実は、食べ物の誤嚥で窒息死するケースは、1月1日が最も多いことが分かっています。


画像:暦日ごとにみた食物の誤嚥による窒息死数(2006年〜2016年の合計)
筑波大学「食物の誤嚥による窒息死は1月1日に最も多い 11年間の全国での死因統計を解析」プレスリリースより

・予防のポイントは「小さく切ること」

 年間で窒息死する人が、2番目に多いのが1月2日、3番目は1月3日。新年早々悲しい事故が起きないようにするためには、調理の段階や食べる際に工夫する必要があります。消費者庁によると、実際に窒息事故を起こした高齢者の喉から摘出された食品はほとんど噛まれていないといいます。噛む力、飲み込む力の弱い子どもや高齢者が食べる餅は「小さく切ること」が大切です。
 特に、餅は特性上粘膜に貼り付きやすいため、食べる前にお茶や汁物で喉をうるおしましょう。ただし、飲み込めないからと流し込もうとするのは大変危険なため、絶対にやってはいけません。

・事故が起こってしまったときは…

◯窒息の確認
窒息した人には喉に手を当てて呼吸できないことを示す「チョークサイン」が見られたり、急に顔色が悪くなることがあります。窒息を確認した場合、119番通報と異物除去を行います。

◯応急手当
異物の除去方法に、「腹部突き上げ法」と「背部叩打法」があります。可能であれば「腹部突き上げ法」を優先して行います。
※妊婦や幼児には「腹部突き上げ法」は行いません



「腹部突き上げ法」
1、窒息している人の後ろに回り、ウエスト付近に手を回す。
2、片手でへその位置を確認。もう片方の手で握りこぶしを作り、親指側を「へその上、みぞおちより十分下」に当てる。
3、へそを確認した手で握りこぶしを握り、すばやく手前に突き上げる。
※実施した場合、内臓を痛めている可能性があるため、救急隊にその旨を伝えてください。

「背部叩打法」
窒息している人の後ろから、手のひらで肩甲骨の中間あたりを力強く何度も叩く。




・ひと手間かけて安心の正月を
 餅は「細かく切る」ひと手間で安全に食べることができます。少しずつしっかり噛んで、美味しい餅を味わいながら、正月を過ごしましょう。