Gmailでパスワード保護! 重要なメールを送るなら活用したい情報保護モード

写真拡大 (全8枚)

メールの誤送信は、依然として情報漏洩の原因の上位を占める問題。
セキュリティの世界では「人間が最大の脆弱性」といわれているように、メールの誤送信もなかなか減らない。

しかし、Gmailには、万が一、宛先を間違えても情報が漏洩しない機能が用意されている。

今回は、その機能を紹介しよう。
個人情報や機密情報の含まれたメールを送るときは、ぜひ活用したい。


●誤送信やメールアカウントのハッキングにも有効なGmailの情報保護モード
情報漏洩の原因の1つに、メールの誤送信がある。単純な宛名の設定ミスもあれば、メールに返信するとき、CCやBCCにメールアドレスが残っているケースもある。
家族宛のメールを上司に送った程度なら、まだ笑い話ですまされるが、機密プロジェクトについて書かれたメールを社外の取引先に送ってしまったら、笑い話ではすまなくなる。

このように、絶対に誤送信の許されない機密メールを送るとき活用したいのが、Gmailの「情報保護モード」だ。

情報保護モードを使うと、相手の携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)にランダムに生成されたパスワードが送信され、そのパスワードを入力しないとメール本文を表示できない。

送信相手の電話番号は必要になるが、万が一、メールアドレスを間違っても、パスワードがないと本文を読めないので情報が漏れる心配はない。

また、万が一、相手のメールアカウントがハッキングされたり、メール受信者が悪意を持つ別人物だったりしても、携帯電話が盗まれていなければパスワードが分からず、本文を読めないので、情報が漏れる心配はない。

情報保護モードでパスワード保護されたメールを送信する手順は次のとおりだ。


メール作成ウィンドウを開いたら、[情報保護モードをオン/オフする]をクリックする。



[SMSパスコード]をオンにして[保存]ボタンをクリックする。なお、必要であれば有効期限も設定できる(初期設定は1週間となっている)。



メール作成ウィンドウに戻ったら、通常のメールと同様に宛先、件名、本文を入力して[送信]ボタンをクリックする。



相手の携帯電話の電話番号を入力して[送信]ボタンをクリックする。


送信方法は以上だ。
メールの受信側は、受信したメール本文内のボタンをクリックする。すると、自分の携帯電話にSMSでパスコードが送られてくるので、その番号を入力すると、メール本文が表示される。

以下が、その手順だ。


メールを受信したら、本文内の[パスコードを送信]をクリックする。



自分の携帯電話にSMSでパスコード(6桁の数字)が送られてくるので、入力して[送信]をクリックする。



メールの本文が表示される。


このように、相手の携帯電話の番号が分かっているなら、情報保護モードは安全にメールを送るとても有効な方法だ。

なお、情報保護モードで送信したメールは、コピー、印刷、添付ファイルのダウンロードもできない。また、有効期限を設定すると、期限が切れるとメールを表示できなくなる。その点でも非常に安全だ。

重要なメールを安全に送信したいなら、ぜひ活用してみよう。


井上健語(フリーランスライター)