【矍鑠】って読める?読めない!「読みたい漢字ファイル」vol.10

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その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。

今回は、わりと耳にすることのあるこちらから。

読みの見当がつかないだけでなく、字そのものも、書いてみようというやる気も引っ込む画数の多さですね。

でも分解していくと、ひとつめの漢字は目が二つに隹(ふるとり)、その下に又。意外と簡単? 意味はいくつかありますが、今回の読み方に関係するのは「元気な」という意味です。

二つ目の方は金偏に、楽の旧字。お金持ちで楽しそうなイメージですが、訓読みだと「と(かす)」となり、金属などを熱してとかす意味なんだとか。

そんな漢字の意味から想像できるこの熟語の読み方、なんでしょう。

もしかしたら歌で聞き覚えのある人も多いかもしれませんね。少し前に「みんなのうた」でよく流れていた「コンピューターおばあちゃん」。プチヒットしていましたけど、その中にこの漢字が使われていたんです。

コンピューターおばあちゃんは、物知りで博学で「足腰矍鑠」なんだそうですよ。


元気なおばあちゃん、まさにこんなイメージ?

さあ、もうわかりましたね?

正解は…

 

【矍鑠=かくしゃく】です。

「矍鑠」は、年老いても元気な様子のこと。
ご近所さんの噂話などでも「あそこのお爺さん矍鑠としてらして」なんて、結構出てくる言葉では?

頭脳明晰なコンピューターおばあちゃんとまではいかなくても、元気で、金属をもとかすエネルギーに満ち溢れた、そんな老後、憧れますね。

では、二問目です。

祭と付くからには何かのお祭なんでしょう。でも一体なんの祭でどこの祭?「新〜」というからには旧嘗祭もあったの?などなど、疑問が尽きません。

が、特に今年はこの言葉、ニュースでよく聞きませんか?
何やら高貴で神秘的な香りすらいたします…
そして、一般の秋祭り同様、この、下の画像に関する行事でもあるんですね。

「収穫の秋」ですね!

今年最大の出来事といえばやはり改元。元号が変わって「平成」から「令和」へ。10月には新天皇が即位されました。

その新天皇が初めて行う「新嘗祭」を、特別に「大嘗祭(だいじょうさい)」と呼ぶのだそうで、今年のこの儀式は「新嘗祭」ではなく「大嘗祭」と呼ばれます。

でも「新嘗祭」は、「だいじょうさい」に倣って「しんじょうさい」とは読まないところがミソ。

では正解を…

 

【新嘗祭=にいなめさい】です。

新嘗祭は、7世紀ごろから行われている宮中祭祀(さいし)のひとつで、天皇が五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、その年にとれたお米を神に供え、収穫を感謝する儀式です。

天皇といえば、神道(しんとう)のトップというお立場。
この神道分野ですが、難読漢字の総合商社といった感じで、まあ難しい読み方の多いこと。

ちなみに大嘗祭の大嘗は「おおにえ」とも読み、これは、立派ないけにえのことだそうです。

古くは日本各地の産物を持ち寄り、朝廷や神に捧げる習慣があったようですが、ネットで全国のおいしいものがお取り寄せできる21世紀の私たち。昔と比べると、ほとんど神様になった気分ですね。

それではまた次回をお楽しみに…

文/伊波裕子


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