ジャパンディスプレイの再建前進も“条件付き”
ハーベストは6月27日までに、JDIに対して総額約415億円の資金支援を決定した。あわせて、アップルがJDIへ約107億円出資する。アップルは2年間に限った前受け金の返済猶予額を前回合意の半額から4分の3に拡大するほか、液晶パネルの発注増量で支援を強化する。
ハーベストはもともとJDIと資本提携して、中国で有機ELパネル工場を建設する計画だった。ただ、同国内での工場乱立を懸念した中国当局から許可が下りなかったもよう。次善の策として、同コンソーシアムに中国有機ELパネル大手の維信諾(ビジョノックス)や同家電大手のTCL集団を引き入れて、各社の工場建設計画に相乗りしようと画策しているようだ。
また、米中貿易摩擦の激化により米国の対米外国投資委員会(CFIUS)の審査も厳しくなっている。アップルを陣営に加えて“中国色”を薄める思惑も見え隠れするが、その効果は不透明だ。
JDIは12月末までの払い込み完了を目指すが、4月以降の迷走ぶりを考えればもう一波乱ありそうだ。
(文・鈴木岳志)
