好守でチームを準決勝進出に導いた曽ヶ端。日本勢初の決勝進出へ守護神の力た必要になるのは言うまでもない。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[クラブW杯準々決勝]マメロディ・サンダウンズ0-2鹿島アントラーズ/2016年12月11日/吹田スタジアム
 
 守護神のビッグセーブが試合の流れを引き寄せ、クラブワールドカップ初出場の鹿島をベスト4に導いた。
 
 前半の鹿島は劣勢を強いられた。マメロディの高速カウンターに手を焼き、守備陣は再三背後を取られ、幾度も最終ラインを破られた。前半、相手に許したシュートは11本。対して鹿島は0本に終わる。
 
 しかし、そんな劣勢のチームを救ったのが守護神の曽ヶ端準だった。敵FWとの1対1や際どいコースを突いてくるミドルを次々に跳ね返した。前半は苦しい時間帯が続いたが、曽ヶ端自身は事も無げにこう振り返る。
「相手のシュート自体は、そんなにスピードがめちゃくちゃ速かったわけじゃない。(味方の)プレッシャーを受けながらのシュートだったり。止めはしましたけど、そういうところの小さい積み重ねがないと止められない。そういう意味では、しっかり我慢強く、上手くいかないなかでも耐えたことが点につながったと思う」
 
 曽ヶ端が言うように、守備陣の踏ん張りで前半を無失点に抑えると、後半は一転して鹿島が攻勢に出る。63分に遠藤のゴールでついに先制、終了間際には金崎の2試合連続弾が飛び出し、勝利を確実なものにした。
「跳ね返すのが精一杯という場面もありましたけど、ゼロに抑えたのは大きいと思いますし、難しいゲームをモノにできたのは良かった」
 
 次は、いよいよ南米代表のアトレティコ・ナシオナル(14日/吹田S)が相手だ。勝てば、日本勢初の決勝進出となる。再び守護神のハイパフォーマンスが必要になるのは間違いない。

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