ソシャゲ全盛の時代に一石を投じた「Flappy Bird」現象が意味すること

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「Flappy Birdって何?」―なんて言っている人はもういないと思われるほどFlappy Birdの話題がスマートフォンのゲームユーザーを中心にインターネット上で盛り上がっている。
とはいえ、ネットやスマホゲームに詳しくない人には、知らない人も多いだろう。

Flappy Bird現象の考察の前に、まずはFlappy Birdについて簡単にまとめておこう。Flappy Birdは横スクロール型のアクションゲームで公開されたのは2013年5月だ。iOS、Android対応のゲームアプリで、8ビットっぽい見た目を裏切る超難解ゲームとして、次々と"中毒者"を生み出していた。

そしてここ数週間でいきなり話題沸騰したゲームへのリクエストや批判に疲れたのか、ベトナム在住の作者は、Twitter上でアプリのストアからの削除を宣言し、実際に公開が停止されると、ゲームユーザーの間で騒ぎとなり、ネットメディアでも大きく取り上げられるまでに至っている。

また、オリジナルが削除された現在、さまざまなクローン、さらにはHTML5版まで登場し、Flappy Birdクローンは、今やアプリ開発者の腕試しになっているのだ。

HTML5版については、「タップだけで小鳥を操作する」のがFlappy Birdのギミックと思われるので、マウスやキーボードで体感できるのかは多いに疑問が残るところだが。

●Flappy Bird現象とは何なのか
Flappy Birdは、ソーシャルメディア時代だからこそ、話題が話題を呼び急激に拡散したと思われがちだが、その認識は少し違うようだ。

Flappy Birdは、ソーシャルメディア時代の今、人気を集めているソーシャルゲーム(ソシャゲ)とは異なる点が多い。

一般にソーシャルゲームは、ゲーム初心者でも簡単にプレイできる操作性とわずかな時間でできる便利さが子供から大人まで広いユーザー層に受け入れられ、ガチャとよばれるギャンブル性の高い仕組みの登場によりソシャゲ人気を築いた。

一方のFlappy Birdについて、ゲーム専門誌のライター音無欒(まどか)氏はこう見る。「現実と同じ重力が設定されているようで上から落ちるときの加速+浮くときには浮きづらいという感じに加えて、当たり判定が大きすぎるのでキツイですね」と。

つまり、アーケードやPCゲームなどのようなゲームらしい作り込みもきちんと設計されており、難易度が高く、誰でも簡単だと思えるゲームではない。


● Flappy Bird現象は終わっていない? 主人公となった「Flappy Bird」
Flappy Birdは、言うなれば従来のゲームユーザーではない層を巻き込むことで大きくなってきたソシャゲとは、対局にあるともいえるわけで、こうした従来のゲームユーザーをも満足させるゲームが人気を博したことで、ソシャゲ型ゲーム全盛の時代に中でも従来型ゲーも存在し得ることを示した意味は大きいのではないだろうか。

1日で約50,000ドルの広告収入があったとも言われており、個人のアプリ開発者はおろか、企業やゲームメーカーにとっても大ヒットを生み出すことが厳しい現状のスマホのアプリ市場でも「アプリ開発者の夢はまだ健在だ」と言えるほどの刺激にはなっただろう。

Flappy Birdは、ガチャなどのソーシャルゲーム全盛の中、従来型ゲームでも成功できることを証明する一石を投じる結果となったことにより、今後のゲームアプリ開発にも影響が及んでいくのではないだろうか。